寿福寺は北条政子(源頼朝の妻)と息子の実朝の墓所でもあり、「鞍馬天狗」で知られる作家の大佛次郎のお墓もあります。
虚子のお墓は政子の墓と同じくやぐら(鎌倉地方特有の横穴式墓所)の中にあり、緑滴る素敵なお墓でした。墓標にはただ「虚子」と。
お参りしたのはちょうどお彼岸の25日でしたので、稲畑汀子、坊城中子氏等の虚子一族の真新しい塔婆が目に付き供花も美しく、いかにも俳人らしい端整な風情がありました。
若い時にも訪ねてはいるんですが、俳句などに興味がない身でしたので全く物見遊山と言う感じでしたが、今回は真面目にお参りした次第です。
「俳句が上手くなりますように」なんて大それたお願は決してしませんでした。
香しき秋気充ちけり虚子の墓