【胎蔵曼荼羅】の【地蔵院】は、各種【地蔵菩薩】が勢揃いします。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。

お地蔵さんのお話です。
【胎蔵曼荼羅】の【地蔵院】は、各種【地蔵菩薩】が勢揃いします。
インドのサンスクリット語は【クシティ・ガルバ】と呼称します。
中国での漢訳で【地蔵菩薩】となりました。
クシティ=土地、大地、住所。
ガルバ=子宮、胎蔵、蔵。

大地の下に地獄があり、本来は 魔物の最も多い地獄界の救い主です。
胎蔵曼荼羅で、びっくり!面白い発見ができます。
日本のお地蔵さんは、坊主頭で僧形ですが、胎蔵曼荼羅の【地蔵院】では全員、 髪があり結髪で登場です。
これはインド、紀源当時、お地蔵さんは髪があった証拠。

最初は、私もびっくり! 髪のあるお地蔵さんなんだ~と。
お地蔵さんは 、中国 、日本で、僧形の坊主スタイルが確定したようです。
後年、地獄界の救い主であるだけでなく、何でも願いを聞いてくれると人気が高まり、
どこの世界でも、引っ張りだこになりました。
私も大好きで何体か彫っています。松下朋琳さんという素晴らしい仏師が手引きの仏像彫刻が参考書でした。

優しいお地蔵さんは、 結果、六道の世界に現れてくれるようになりました。
今でも、田舎道や旧道で、六地蔵の風景を見ることができます。
六地蔵は六道のお地蔵さんたちです。
たまには、歩いてみてください。
出会いがあったら、 1体ずつに合掌です。
両手合わせる時に、目の前のお地蔵さんを髪あるお顔に変えたら・・・ご利益、倍になるかもです。