有情(命あるもの)、非情(命無いもの)が、支え合い、相互依存して生きている。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし


上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。
宇宙は、有情(命あるもの)、非情(命無いもの)が、支え合い、相互依存して生きている。
真言密教、空海和尚・弘法大師は、この平等性を重々帝網(じゅうじゅうたいもう)と表現しています。
具体的にご説明しましょう。
帝釈天という神がいます。彼の宮殿は網で覆われています。
その網のつなぎ目には、無数の鏡の面の宝珠があって、それぞれが 他の宝珠を表面に写し出します。
映し出された宝珠は、さらに他の無数の鏡面の宝珠を映し出すことになります。
このようにしますと鏡面宝珠は無限に広がっていきます。
さあ皆さん、ここが勝負どころの解釈ですよ。
これは、この世の有情(命あるもの)、非情(命無いもの)世界が、無限に広がっていく宇宙の広大さを意味するのと、それぞれが支え合い、相互依存して、関係しあって生きていくのを意味しているのです。
時を刻む、一つの時計には、あらゆる部品・歯車などが、必要性があって存在するということと同様です。
皆さん これが密教の神髄です。