上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。
『阿』字観は、結跏趺坐し、眼の前に『梵字・阿』字を置き、静かに瞑想します。
これより、真言密教の瞑想・観法の一種『阿』字観についてご案内をします。
『阿』字観とは真言密教の瞑想・観法の一種です。
『梵字・阿』字を利用した瞑想・観法です。
『座禅』と同様なスタイルで座り込みしますが、『座禅』とは、まったく非なるものです。
この座りを『結跏趺坐(けっかふざ)』といいます。
先に右の足を以って左の脚の上に置き、股に引き寄せます。
左足も同様にして股に引き寄せます。
腰のベルトはゆるやかに抜いておきます。
〔坐るときにはお腹を締め付けないようにします。ただし、下半身の衣類が脱げ落ちない程度にであって、立ったときにずり落ちてはいけません。ベルトを紐に替えてゆっくりと、結んでおくと良いでしょう。身だしなみは大事です。品良く行きましょう!現代では、本人の都合により、無理しない座り方が許されています。正当な理由があれば、正座も良し・あぐらも良しです〕
薄い黄白色の円月(月輪・満月)の中に金色で『梵字・阿』字の一文字を大きく書き込みます。
(金色の円月の中に黒く墨色での『阿』字もあり!)
『梵字・阿』字は胎蔵曼荼羅・大日如来を表わす一文字であり、円月(月輪・満月)の大きさは30センチ程度(指導者、宗派、掛け軸などの画像によりまちまち)です。
結跏趺坐し、眼の前に『梵字・阿』字を置き、静かに瞑想します。
〔ある道場での実践ですが、壁に各自の為の円月(月輪・満月)『梵字・阿』字をそれぞれに掛けておき、参加者は並列して壁に向き合う形で座り込みしていました〕
『梵字・阿』字を眼の前にして半眼で静かに瞑想します。
「静かに瞑想」ここが問題点です。
坐禅は『無』になる瞑想ですが、『阿』字観は目の前の『阿』字を対象として『念』を集中していきます。
『こころ』を鎮め、呼吸を綺麗に整えていきます。
息を吐き出します。
『阿』字一点に集中です。
それから円月(月輪・満月)『阿』字を段々に小さくしていきます。
針の先くらいにまで・・・。
これは要するに『こころ』を止滅(消滅ではありません)させる稽古をすることになります。
言い換えるなら、ひとつのものに『こころ』を深く集中(没入)する訓練とも言えます。
次回に私の実践をご紹介しましょう。