昨日になってしまいましたが、奄美大島に生息するアマミノクロウサギをはじめとする野生動物を守って、世界遺産登録をしたいという建前のノネコ完全駆除計画に関する院内集会に参加してきましたので、私目線になりますが少し紹介いたします。

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◾️奄美大島「ノネコ管理計画」
    見直しを求める院内集会
◾️日時:2019年6月12日 13:00〜15:00
◾️場所:参議院議員会館 講堂

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本題に入る前に…

そもそも奄美大島って一体どこなの??
と思われる方もいるかもしれません。

Google先生に聞いてみましょう。
▲鹿児島県に属しており、鹿児島と沖縄の間に位置する島が奄美大島です。

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まずはどうぶつ基金代表佐上さんのプレゼンでした。
(図は、画面に映し出された内容+お話しされていた内容)
ノネコ殺処分計画が始まる前から…
★アマミノクロウサギの頭数は増えており↑↑
★野良猫の数は減っている↓↓
★野良猫の内9割が避妊去勢手術済だった

当初推定されていた数より少なく、
★ノネコ捕獲計画も思うように進まず
★クロウサギ含む野生動物が
誤って捕まってしまうケースが多かったそう

★年間4,500万円が投じられており、
このまま10年計画として進むと約5億円もの税金がノネコ駆除に使われることになる

★全国から7万人弱の反対署名が集まっている


アマミノクロウサギが増えたのは、
『マングースバスターズ』がマングースを駆除した結果によるものである。
30頭から数万頭に増えたマングースが、
今また数十頭にまで減っているという。

「マングースの捕獲を続けないとまた増えてしまうから、続けるべきだ」と佐上氏は云う。
マングースはヒトに勝手に連れてこられた場所でただ命を繋いできただけなのに、
目の敵のようにされ駆除が正当化されていることの怖さを感じます。
せめてマングース園みたいなの作ってそこに移住させるとかできないものだろうか…

命の犠牲の上に世界遺産が登録されても魅力ないよ…

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今回の院内集会の呼びかけ人でもある
福岡大学教授の山﨑好裕氏より、
主だった人物たちの紹介がありました。
関わっている人物はたくさんおりますが、
印象に残ったところだけ書きます。

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((参考))

塩野崎氏(2016)の主張

『やんばる地域の人口は約10000人で2004年から2010年の6年間で収容されたノネコ・ノラネコは750頭である。一方奄美大島の人口はやんばる地域の6倍以上の約63000人で、推定されるノネコの最大生息数は1200頭にものぼる。希少種生息地の周囲に生息するノラネコを含めると、奄美大島で捕獲しなければならないイエネコの数は数千頭になると推測される。またやんばる地域は沖縄県、小笠原諸島は東京都という大きな自治体に属しており、新しい飼い主探しに協力してくれる獣医師や動物愛護団体も少なくなく、飼い主候補となる人口も十分にいる。一方、奄美大島は、島内の獣医師の数も少なく動物愛護団体も存在しない。

(中略)

やんばる地域においてさえも、全ての捕獲ネコに飼い主を見つけることは困難で、常に100頭前後のイエネコをシェルターで管理している状況である(長嶺2011)。このことから奄美大島で、ノネコ収容シェルターを設置し、新しい飼い主を見つけるという方法をとったとしても、すぐに運営破綻の道を歩むことは容易に想定できる。

 現在、ノネコ捕獲が停止しているのは、捕獲して殺処分が出来ないこと、また収容能力がないことが原因である。しかし、捕獲の停止は、希少種を保護する立場でもある環境省が本来取るべき手段ではない。同じ鹿児島県に属し、奄美大島と似た生態系を持つ徳之島でもノネコによる希少哺乳類の捕食が大きな問題であることが2014年の食性調査で確認された。徳之島では環境省主導のもと、迅速にノネコ捕獲が実施され、現在までに60頭以上が捕獲され、うち約20頭が新しい飼い主のもとに引き取られている(渡邊2015)』

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ゴールゼロ代表齊藤先生より。

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週刊文春にて奄美のノネコ問題について取材された笹井記者からのお話し。
とても苦労されて書かれた記事だったようです。
週刊文春という媒体が好きだそう。
でも、この記事を出したことで苦しい思いをされたそう。

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朝日新聞の太田匡彦記者からは
ノネコ管理計画のたくさんの矛盾点の指摘が
ありました。
その中から抜粋です。

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本件において関わりのある議員さん方です。

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沖縄のやんばるにおける問題点についても
触れられていました。
(どうぶつ基金・佐上氏)
『希少種を守るとさえ言えば動物を駆除してもよいという風潮は危険である』

奄美大島の前に、沖縄のやんばるでヤンバルクイナなど保護の目的でノネコの排除が始まりました。

沖縄野良猫TNRプロジェクトさんからねこかつが沖縄っ子を引き受けているのもこんな背景があるから。

国頭村では捕獲猫の85%が殺処分されるそうです。
我が家の最強かわいい預かりっ子USA☆かりこは辺土名から来ました。
辺土名とは国頭村に属する地名です。
ばあやのお腹の上で寛いでいる様子❤️
USA☆かりこはステキな里親さんを募集中です❤️

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環境省に提出された集会アピール全文です。
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奄美大島「ノネコ管理計画」見直しを求める院内集会

集会アピール


平成30年度から環境省は、島に生息する希少種を保護し、奄美大島の生態系を保全する目的を謳った「ノネコ管理計画」をスタートさせました。同管理計画では、捕獲したノネコの譲渡先が見つからない場合、殺処分も辞さず迅速な駆除を行うべきことを明言しています。この計画は、同省の2003年度時点のアマミノクロウサギ推定生息数20004800頭を前提としていますが、環境省は2015年度時点で1500039000頭まで回復していることを示すデータを得ていたことがわかっています。さらに、これまでのノネコ捕獲実績が目標の6分の1程度であることから見て、ノネコ生息数も数倍程度は過大に評価されていることが推測されます。つまり、ノネコが生態系に甚大な被害を与えているという主張、ノネコの駆除を迅速に進めるためには殺処分が必要であるという主張の根拠はともに失われたと考えざるをえません。このように効果のほどが疑われる計画に、10年間で推定5億円の税金が投入されることは国民として看過できるものではありません。希少種の保護のための別な方法を検討し、そちらにこれらの税金を振り向けるべきです。

安倍晋三首相は即位後朝見の儀において、令和時代は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代」であると述べられました。美しき日本の国振りのなかには、動物愛護管理法の保護法益である「動物を愛護する気風という良俗」が含まれていることは疑いの余地がありません。全国自治体で犬猫の殺処分ゼロが謳われるようになった現在、奄美大島で愛護動物「ねこ」の殺処分を前提とした「ノネコ管理計画」が進められることは、この観点から見ても全く道理に合わないのです。

こうして、この集会に集まった私たちは宣言し、環境省の皆さんに呼びかけます。「ノネコ管理計画」を見直してください。きちんと検証された推定生息数に基づき、アマミノクロウサギをはじめとする希少種保護に真に有効な対策を考えていきましょう。捕獲された猫たちの譲渡先を、時間をかけて探し出し、安易な殺処分に頼らずに済む方途を見出していきましょう。

令和新時代が、この日本の国土に生きる人々にとっても、同じ国土の隣人であるすべての動物たちにとっても平和で幸せな時代になりますように。こう祈念しながら、私たちは謹んでこのアピールを宣言いたしたいと思います。


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最後に私の感想です。

「ノネコ管理計画」の抱えるたくさんの矛盾やいい加減さ、そこに投じられる多額の税金、世界遺産登録のためならば命の犠牲をも辞さない姿勢…
また計画を見直すべきことは明らかなのにいまだ計画続行している姿…
などなど…今の日本の、『道理より命令に従うべき』とするあり方の気持ち悪さを感じます。

また、ノネコ問題を取り上げているからですが、愛護動物である猫の駆除を止める一方で他のどうぶつの駆除にはさほどの関心がないこと…(私が言っているのはマングースなど害獣とされ駆除されるどうぶつたちのこと)については悲しく思いました。

希少種の保護が大切だと主張する人々は、希少種以外のどうぶつについて命の尊厳という意識に欠けているし、"数が少ない動物だから"保護する立場であっても、
それが命だから…ではなく、
世界遺産登録のためだから…では、
ユネスコの理念にも反した単なる殺戮集団のようにも見えてしまいます。

まずは希少動物が死んでいる一番の原因となっている自動車の、走行可能な経路の見直しなどを行うべきではないだろうか。
灯台下暗し。マングースやネコに責任を押し付けず、我がふり(ニンゲン)から直すべきです!!

本記事書き途中で、
ねこかつが記事をUPされていたので急遽リブログもします。

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一昨日。衝撃が走りました。

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たとえば行政殺処分を見ても
殺される子がまだまだ多い日本において、
私は、種の保存よりも殺さない対策の方が優先されるべきと思っています。

故に、
固有種保存の名目であっても、
パピーミルじゃなくても、
この状況下で"殖やす"動きをしている人たちのことを"良いブリーダー"とは思わない。

秋田犬保存会。
日本犬保存会。

私にとってはとても嫌な存在です。
種の保存の大義名分のもと、
政治屋さんが会長を務める保存会。

秋田犬保存会については
注目しておりました(悪い意味で)。
マサルの件しかり。→
プーチン大統領の件しかり。
命の"プレゼント"が大好きで、
秋田犬を国交の架け橋にするなど、利用している感がまず理解しがたい。

日本犬保存会も似た存在とは思っていましたが、
こちらも政治屋さんが絡んでいたとは。
ノーマークでした。

8週齢規制が通りそうであると書いた時、
"数値規制が環境省令に落とされる"ため、
てっきり数値規制が犠牲になったと思っていました。→
(愛護議連も愛護と業者の中間的な立場を取る為。
業界とつながっている議員をも納得させられなければ議員立法は通らない為=全会一致が必要。)

業者にとっては、一般人(愛護側の人間や行政も含む)が目視でき、客観的に管理されるおそれのある数値規制がある方が都合が悪いからです。

8週齢規制なんて、ともすれば偽装が可能なのです。
自民党が推せ推せだったマイクロチップ装着義務化も盛り込まれるようですが、
業者側にて装着したマイクロチップに登録する誕生日が正しいものであるかどうかの諮問機関がないことと、
(業者お抱えの獣医師もたくさんおります)
そんな状況であっても個体個体をいざ見たときにその子の体に入っているマイクロチップに登録されているというだけで誕生日は(たとえ嘘でも)信頼度を増してしまう…
以上の点より、
私はマイクロチップ装着義務化は時期尚早かと思っております。
塩村文夏さんは、利権に絡めて時期尚早である旨発信されています。→

誕生日偽装してしまえば、小さい内に売りに出しても法を犯すことはない。
"誕生日偽装してはいけない"なんて動愛法には入ってないのです。

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大量生産大量廃棄の業界+行政殺処分がある背景の中であっても、

"良いブリーダー"と"悪いブリーダー"を分ける人たちがいます。

その人たちが目指していたのはこんな結果ではないはずです。


「良いブリーダーは、悪いブリーダー(繁殖屋・パピーミルなど)とは分けて考えるべき」と言ってくれる人たちを裏切る行為です。


むしろ、国内で声が高まっているのだから積極的に『8週齢まで親元で、子犬の心身発達のためによい環境づくりを推進する』取り組みをしたらいいと思うのです。
なぜできない??
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この問題について、このような意見もあります。

これについて、私が思うのは。

まず、8週齢規制が適用されるが一部を除く…は、今まで通りではないということ。

だったら全部7週齢のままの方がまだよい。

日本犬だけ除外されるということは、日本固有種と他の種は異なるという話になり

(環境省および業界の大好きな科学的エビデンスは?:おそらく求めたら統計データを操作して(有意差を出すための偽装は実は難しくない…研究者の采配次第…)出してくるとは思います。環境省お抱えの研究者がいます。)、

ともない数値規制もより複雑にせざるを得なくなります。


"数値規制は省令に従う"と法に盛り込まれる予定と聞きます。→

省令を見張るのと、法の中の8週齢規制をちゃんと通すのは両立すべき事案です。

片手落ちでは意味がありません。


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今できる策として、保存会の会長方々に数で訴えること…だとねこかつさんは発信しています。


秋田犬保存会遠藤氏は都合の悪いコメントはすぐ削除に走る方のようですが。


後援会などとの約束事なども大いにあるかと存じますが、

犬が好きならば、

固有種を残していきたいという高尚な思いでされているのならば、

手に負えなくなったと遺棄される日本犬や、

輸出されてどうなっているか国内よりも更に見えにくくなる日本犬の扱いを含めて、

自分たちの産業の特別扱いを望むより先に

日本全体の動物福祉向上、せめて動愛法の底上げに積極的になることがあるべき姿勢ではないのかな、と個人的にとても思います。


とりあえず今できることはお二方への意見を届け、

由々しき問題と認識している者の数の多さを知っていただくことかと思いますため、

お心ある方は意見をお送りください。


2019年3月19日に行われた
『8週齢規制、各種数値規制、繁殖業の許可制を求める緊急院内集会』
における浅田美代子さんらの質問と議員さんの応答の一部です。

「  」内が発言内容(意訳)です。
※注: については、省略した前後の文脈がなかったり、「  」内だけではうまくまとまらず、補足が必要なものについて書いております。

それぞれの方々の立場や意見、考え方が垣間見える流れでしたため、共有いたします。

(本ブログにおいて取り上げているのは、2/22と3/19の同時期に行われた2つの院内集会についてです。
それぞれ記事は別にして書いていますが、どちらにも出席されたがんばってくださっている議員さんのお名前がかぶって出てきますため混同されてしまうかもしれないと思い、念のため…。
今回は3/19の方の記録です。)

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浅田美代子さん:「数値規制を、"なるべくこうする"などではなく、例えば『犬は体格の3倍』のような形で入れられないのか??
きちんと取り締まりできる法律が必要。」

牧原秀樹氏(超党派「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」の『動物愛護法改正PT』座長):「動物のすべて…犬だけとっても犬種によって変わってくるとなると、改正法にそれを反映させるには膨大な時間がかかる。」
「国の法律できっちり決めようとすると例えば一文字変えるだけで大騒ぎになる。環境省にて話し合い中だがまだ3回しかできていない。」
「例えば、ケージの大きさは『体格』ベースで決めるのか?『犬種』ベースなのか?レベルから決めていかなければいけない。
そのため、法律としてではなく省令としてやっていく。」

塩村文夏さん:「審議会の議事録からは、ゆるい方ゆるい方にあわせよう、持っていこうとしていることが読み取れる。議員時代、本当は全文見て判断しなくてはいけないが、結果だけを拾って見ないといけないほど多忙だった。
「専門家に任せる」はすごく不安。専門家がこう言ってるから!で、通されてしまう可能性がある。」
(※注:全文見れば矛盾点や疑問点などに気づけることでも、「専門家がこう言っている」という結果しか見られないと、精査されることなくそれが正とされてしまうリスクがある。)

高井たかし氏(「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」事務局次長):「数値規制は最重要事項としている。
動物愛護法改正PTでも条文化作業チームの会議でも数値規制について取り上げている回が多い。」

浅田美代子さん:「環境省が動いてくれない。立ち入り検査を強行などもできるようにしてほしい。

今日の会に、自民党の愛護議連の方が一人も来ていない…。」

世良公則さん:「議員は市民が直接選んでいる。省庁の役人はそれぞれで目指すものがあってなっている。
役人を動かすのが議員さんの仕事だ!

藤野真紀子さん(TOKYO ZERO):「今、悪質なところが野放しになっている。どのように管理するのか?」

生方幸夫氏(元衆議院環境委員会委員長):「(ケージの大きさなど)議員の想定と省令がズレていた場合、委員会にかける。それが議員の果たすチェック機能。

福島瑞穂氏(「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」事務局長):「超党派で全会一致を目指している部分はある
利権なく動いているから、ロビー活動など、それぞれで議員さんの背中を押すような形でお願いしたい

塩村文夏さん:「業界側の主張する科学的根拠について。
今朝の朝日新聞で"8週ではなく7週齢でよしとした統計面での0.04の差異を「(問題行動の発生に週齢との)相関なし」としてよいという共通認識がない"ことが明らかとなった。(→環境省が出した「お詫びと訂正」、規制反対の根拠に疑義(朝日新聞))
また、推し進めようとしているマイクロチップの健康被害についての科学的根拠は出ているのか?」
(※注:"科学的根拠"を重要視する環境省の姿勢として、重要事項とされるすべてのものに対しそれを実行しているのかと問うもの。)

串田誠一氏(日本維新の会):「私は環境省を全く信用していない。法律に組み込むのが難しいというだけで省令とし、環境省が勝手に変えるのは許さない。」
少し前のことになりますが、衆議院議員会館で行われました院内集会で印象的だったことについてご報告いたします。
十分長いのですが、長くなるので1個ずつ。

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時:2019年2月22日14時~
題:「殺処分ゼロの法改正を求める」
~第4次動物愛護管理法改正・第3次法改正附帯決議を法律に~

高井崇志さんからの動愛法骨子案についての発表の記事→
今月、まさに条文化されているところかと思われます。

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呼びかけ人である全国動物ネットワーク(ANN)代表・鶴田真子美さんよりご挨拶がありました。
鶴田さんは、茨城県のCAPINの代表でもあります。
広く拡散された、茨城県動物指導センターへの抗議のもようが撮影された動画(※今は削除されています)のご本人です。

この動画を視た人々によるコメント欄では、
「茨城県ひどい…」「やる気のない職員…」
などから始まり、果ては職員さんの人格否定のようなコメントまで書き込まれていました。

実際には、茨城県は殺処分数毎年ワースト3以内だったところから這い上がってきています。

最初はボランティア側からのはたらきかけがあったからです。
そこから「助けることができるんだ」という機運が高まり、職員さん自ら負傷動物や乳飲み子に適切なケアをしてくださるように変化して行ったそうです。

我が家でお預かりし、里親さんのお家の子となったさみちゃんも茨城県動物指導センターに負傷動物として収容されていた子です。
おそらく交通事故に遭いごはんも食べられなかったさみちゃん。
通常であればここで殺処分が決まってしまってもおかしくはなかったのです。
(ひどいセンターでは、放置して自然死扱いするところもありました。)
ですが、獣医師でもある職員さんが鼻カテーテルをつけ、栄養を入れてくださったおかげで保護猫カフェねこかつで引き出すことができ、そこで自分でごはんを食べられるまでに回復し、私の家でお預かりして、里親さんのお家へと繋ぐことができました。
センターの職員さんががんばってくださらなかったら、今のさみちゃんは存在しなかったのです。

こんな変革を遂げたセンターへの批判動画を扇情的に流して、なにも知らない一般の方々から本当に心無いコメントがたくさんぶつけられていたこと、日々たくさん収容されて来るどうぶつをなんとか殺さないよう、殺処分を減らせるよう、どうぶつの痛みを除けるよう、がんばってくださっているセンターがまるで悪者扱いされていること…については、本当に腹立たしく思いました。
10年も続けられているCAPINさんの活動や活躍を知った上でなお、動画でのこのやり方は支持できないと思いました。

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前置きが長くなりましたが、院内集会での鶴田さんからのご挨拶の内容です。
「この度はお騒がせしております」から始まりました。

・茨城県の動物福祉・愛護がどれほど遅れているのかのお話。
以下は、水戸の小学生の産業動物見学での一幕だそうです。 
仔牛の目が白くなっていることを疑問に思った小学生が農場主に尋ねたところ、
「仔牛のうちに目をつぶしているからだ」と説明し、「この方が扱いやすいし、肉もおいしくなる」 と伝えたそうです。

そこには命の尊厳などなく、産業動物として、もしくは食べ物としてしか存在できない牛と、それが当たり前のこととして子どもたちに伝えられる大人の悲しい構図だなと感じました。
そしてこのような考え方がバックグラウンドにある地での動物愛護の難しさも感じました。

・2018年12月27日から、毎週4頭の犬を引き出して殺処分を止めている現状のお話。
殺処分定義から除外される「譲渡不適正な動物」の扱いについては、
CAPINは野犬の多い地域である常総市の殺処分ゼロを4年続けている。
→「野犬の保護は難しいけれどもゼロは可能である」ことを主張されていました。

そして、下記のことを力強く訴えていらっしゃいました。
『殺処分ゼロは、残業ゼロとか待機児童ゼロなどと違って、ひとつひとつが命だから大切に掲げたい。
時間をかけてゼロにしていく、時間をかけて施設を作っていく…のではなく、今日殺される命を救いたいのです。
法に記載されている「みだりに殺さない」というのは、可能な限り殺処分を回避することでもある。
それは国民も自治体も同じです。(要約)』
 
鶴田さんの思いの強さの現われ、そして行動の原点だと思いました。

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『殺処分ゼロ』という言葉が一人歩きを始め、その弊害について議論がなされるようになりました。
ボランティアに丸投げ、保護譲渡だけで解決しようとする自治体もあります。
それは叩かれて当然だと私は思います。
なぜならばその先にあるのが真の解決ではないからです。
こんなやり方が横行しては愛護が国ごとおかしな方向へ行ってしまいます。
ボランティアが破綻したら、ただちにどうぶつたちが危機に晒されます。
また、崩壊していなくとも、過密収容によって犬同士のリンチ死が発生している大変有名で大きな施設もあります。
これは確かに「殺処分ゼロ」の弊害だと思います。

ですが、弊害があるから「殺処分ゼロ」に反対するのもまた本末転倒です。
正しい殺処分ゼロを目指せばいい、それだけです。
殺処分される子の気持ちになってください。
なぜ、心ある側の人間までもが『殺処分ゼロ』をそんなに嫌うのでしょうか。

確かに、引き出しを続けているボランティア方は疲弊していると思います。
中にいるどうぶつやスタッフを守るために崩壊しないようキャパを守りながら、時に「もう受け入れられない」と言うことも必要かと思います。
見送らなければならないこともきっとたくさんあるのだと思います。
助けても助けてもなお救えない命…で溢れている現状は筆舌に尽くしがたいほどの心痛だと思います。
それでも殺処分ゼロを目指すことは、殺されるどうぶつたちにとって必要なこと。
人権のある人間に置き換えれば当然のことなのに、それが犬猫だから仕方ない…とされるのはとても切ないことです…。

ただ、収容されている犬猫のQOLを考えた時にやむなくとる措置であることも理解しています。
殺処分ゼロが現状難しいものであることもわかります。
ただ、メンタリティとして、目指すべきは殺処分なんてない社会です。
殺される子がいない社会です。

保護譲渡は現状不可欠な活動です。
これをしなければみんな死ぬからです。人間の手によって殺されるからです。
また、殺さなければならない職員さんがいるからです。

そして、それをやるのは、蛇口を締める活動ありきです。
蛇口を締めないであふれ出るところを次々すくい続けたってきりがないのです。
そんなこと大半の、きちんと考えている愛護の人間はわかっています。
わかっていなくて延々と続くことをやっているわけではないのです。

この延長線上に譲渡会があります。
協力してくださる企業も増えています。
譲渡会は啓蒙啓発の場でもありますし、譲渡の場でもあります。

まず知っていただくために、誰でもが近寄れる場にするために。
企業が協力くださることがどれだけの力を発揮しているか。

愛護団体なんて正直敷居が高いのです。
条件も厳しいと聞くし、なら街中にあるペットショップへ行く方が気軽だし楽なのです。

そんな中で、特に企業が協力してくださる譲渡会は突破口なのです。
IKEAに来てみたら!島忠に来てみたら!まるひろに来てみたら!蔵里に来てみたら!住協に来てみたら!京王百貨店に来てみたら!
かわいい保護猫や保護犬がいた!なにこれ??
それがきっかけになってどうぶつを取り巻く問題を知ってくださる方々が増えれば、世間の声だって大きくなります。

議員立法の動愛法の改正には世間の声が重要なのです。

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最後に言わせてください。
殺処分しているのは動物指導センターや動物愛護センターと呼ばれるところですが、その執行を止められないのはそれら行政施設だけの問題ではありません。
市民サービスとして不要犬引取り箱を設置したり、不要犬引取り車を出している、
啓蒙啓発どころか蛇口を締めようともしないような行政には市民から抗議の声を上げるべきことだと思いますが、
がんばっている行政に対して抗議しても、よい結果を生むとは思えません。
がんばってもどうにもならないのだから、協力を申し出る方が得策かと思います。
茨城県に限った話ではなく、そんな風に私は思っております。

また、殺処分数の定義について。
環境省が「譲渡対象になるけれども殺処分された動物」のみを殺処分数にカウントすると昨年打ち出しました。東京都が先行してそのカウント方法を取り入れており、環境省もそれに乗っかった形です。
おかげさまで東京都は殺処分ゼロです。
殺されたであろう、シャーシャーの猫たちや、牙をむく犬、助からなかろう傷を負った犬猫たちが確かに存在していたのに。もう数にさえ上げられないのです。
(誰が線引きするのでしょう。うちの子たちもほとんどの子がはじめはシャーシャーでした。時間をかければ馴れます。甘えだします。そんな子たちが、”殺された=生きていた”という事実すら表面上は消されてしまいました。)
確かにこれは殺処分ゼロの弊害です。

もうひとつ。
行政殺処分だけでなく、生体販売業の裏で行われている闇の殺処分があることも忘れてはいけません。
殺処分=行政殺処分を指すというのがこれまでの定説でしたが、今は違います。
センターが引取り拒否できるようになったが故に生体販売業界からの引取り数が激減しています。ですが、これまでセンターで殺処分してもらっていた分を「じゃあ手元に残して生涯めんどうみよう」とはならないのです。自らの手でどうにかしなくてはならなくなりました。引き取り屋と呼ばれる職業が横行したりもしています。

表面的には解決が進んでいるように見えて、実のところ見えない化されただけ…という部分もたくさんあります。

もしかしたら行政職員にすら表面的な数値にだまされて「悪徳業者は日本から排除された!」と言ってしまえる人が現れるかもしれません。それはその人が不勉強なだけなので真に受けてはならないと思います。

*

正しい殺処分ゼロを目指す社会でありたい。
声を上げ続けたいと思います。
【おことわり】本記事は、弱小ブログだからこそ書ける、私個人の受けた勝手な印象でございます😁

*

3/19 浅田美代子さん、世良公則さんらが呼びかけ人となりTOKYO ZEROキャンペーンの院内集会が行われました。

前回の院内集会についてもまとめたい部分があるのに書けていないのですが、
今回の詳細についてもまた改めて書こうと思っていますf^_^;


【今回の法改正で絶対に変えなくてはならない3点
①8週齢規制
②数値規制
③業者のライセンス制

の内、①と②が争点となりました。

牧原さんからの骨子説明より。
②数値規制に関しては、
★たとえばケージの大きさを数値で示す時に犬の体格に対してなのか犬種に対してなのか対象によって異なる…など、法に盛り込むには困難でありかつ時間が必要であるため、
★省令に落とすが、
★厳しい内容にするように環境省へ申し入れする
という内容でした。

議員の皆さんのお話を聞いていると、
①8週齢規制をどうにか通すため
反対派の議員さんと話し合い…してくださり、
妥協点として…
①8週齢規制の要となる②数値規制を省令に落とすことで話をつけた…
ような印象を持ちました。

↓なので↓

①8週齢規制に関しては各党も、生体販売業界もOKしてくれそうな雰囲気になっているのではないかと…
そんな風に感じました。
(※参考記事: 販売大手が自主規制/※でも親元でではない記述もあり)


*

子犬子猫を、8週間親元にいさせるにあたり適正な飼育環境が必要ですが、それを規制するための②数値規制は環境省にお任せする形(=省令≠議法)となります。

「7週齢でいいんだ!」とする研究結果を導き出そうとしたり、
生体販売業界のデータ改ざんを容認したりしてきた、限りなく業界側と仲良しに見える環境省に。

*

「だれが反対しているのですか!?」
呼びかけ人側からの率直な質問に対し、
議員さんからは「個別の政党を特定するような発言は避けたい、おそらく骨子案通りになる…(意訳)」というような発言がありました。

↓ですので↓
①8週齢規制、おそらく通ると思います。
②数値規制を犠牲にする形で。
ただ、まだ確定できる段階ではなく、意見を変えてもらわなければならない議員さんが少しいて、変わるかどうかの瀬戸際だからあまり刺激したくない状況…なのではないかな、なんて思ってしまいました。

業界側に何か思惑があるようにも感じます。
超党派愛護議連の議員さん方はとってもがんばってくださっており、なんとか8週齢規制を通そうと画策くださったのだと思います。
全会一致に持っていくためには業界側からの忖度を受けている党にも旨味がなければ難しく、その党が動かないならば業界側への安心材料も必要となります。
②数値規制が(データ改ざん容認など前例があるように…)ある程度操作の効く『省令』になるならば、8週齢規制などなんてことないと思われます。


生体販売業界側が8週齢規制に賛同するのは、イメージアップ・生き残り戦略もあるでしょう。
すべての生体販売が8週齢以上で売り出すならば、より小さい内に…という競りのスタートラインがそろいますし。
「あそこのペットショップで売られている子の誕生日を見ると、まだ7週も経っていない!!」など今や目を光らせている消費者の声もうるさいし。

もしくは以前より言われているように、『トレーサビリティ確保のためのマイクロチップ義務化における誕生日操作問題』が陰で実現してしまうのではないか…とも疑念を抱いてしまいます。
つまり、生まれた日付を、実際より前に設定して、「8週間経ったけど小さくてかわいい子」として売り出す…を業界の暗黙の了解にしてしまえば、8週齢規制なんて怖くないのです。
おまけに"優良企業である"という消費者へのアピールにもなる。
8週齢規制の声が高まっている今、それは逆においしい。

*

愛護議連の議員さん方は愛護側の訴えをよくわかって下さっており、がんばってくださっていて本当にありがたいことです。

8週齢規制をなんとか通そうとがんばったのに、数値規制が法に盛り込まれない部分でバッシングを受けたことに対してとても不服そうでした。
(途中から議員さん方、みなさんはけていってしまいました…)

わかります…!😂

ですが、愛護議連の議員さん方には引き続きがんばっていただきたいのです。
みんな思いは同じなのです。

ただ、①8週齢規制と②数値規制はセットじゃなければならないと考える、浅田美代子さんをはじめとする愛護家がたくさんいます。

8週齢までブリーダーの元で育てる例をとってみると…
ケージの大きさが頭数に見合ってないと、子犬子猫の心身の発育に悪影響を及ぼしかねません。
そうなると、8週齢規制を遵守した結果、問題行動が増えた!
という結果になる可能性が高く、
だから8週齢規制を解除しなくてはならない
…という科学的根拠を生み出すリスクもあります。
(ただでさえ「子犬が成長すると母犬が嫌がり悪影響」という話を出してくる業界です…そらちっさいケージに閉じ込めてりゃそーなるわって話です)

①8週齢規制②数値規制③業者ライセンス制の3点においては、
目的として『犬猫の社会化』も絶対重要なことでありますが、
特に!
最終的に生体販売をなくすような動きになることを期待し、
劣悪業者を締め出すという側面も持っています。
8週齢規制が好影響であるという結果を持つことも重要なのです。

8週齢規制を逆手に取られてしまっては元も子もないのです…。


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院内集会にもいらした串田誠一さんのツイートです→
応援しております!!

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世良公則さんに呼ばれて、衆議院会館に赤いふんどし姿で現れたせやろがいおじさんの動画も是非ご覧ください→

せやろがいおじさんのいう元気玉は、
具体的にはSNSなどで自分の意見を発信する、拡散する、地元議員さんへ働きかけるなどが挙げられます。
殺処分についてはもよりの保健所やボランティアから犬猫を譲り受け、ペットショップからは買わないなどもありますし、
ボランティアさんへ様々な形で支援することもですし、
TNRしてみたり、せめてまわりだけでも避妊去勢手術を徹底することもそうですし、
現状をまわりに伝えるのも大事なことです。

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最後に、
利権関係なくどうぶつのために動いてくださる方々を応援しております!!!

いつもありがとうございます!!!

引き続きよろしくお願いいたします!!!