今、親子猫が家におります。

生後10日(推定)ほどでやってきて、今は8週目に入っております。


これまでは子猫単独、もしくは親子でも離乳後の子猫と母猫、離乳してない子については断片的だったり間接的にしか関わりがなく今回がっつりと子猫の成長とともに見られる母猫の関わり方の変移を見ることができておりますため、成長記録を残すとともに、ある部分について考察したいと考えました。


前述の通り現在子猫たちは8週目に入っております。

来たばかりの頃の2週目は母猫は子猫と四六時中一緒におり、ほぼ一日中授乳している様子が見られました。

3週目で歯が生え始め、"一日中授乳"ではなくなりました。

ケージを2段にしているのですが、母猫だけ2段目で休憩する時間が長く取られるようになりました。

この時点では子猫たちはまだよちよち歩きで後ろ足の力が弱く、2段目まで上がれませんでした。

その代わり、母猫を呼ぶとすぐに母猫が降りて授乳を始めるという状態でした。

母猫は常に目を光らせており、私が子猫を触ろうとすると手が飛んできました。


4週目に入ると、子猫たちの脚の力もついてきてコロコロと走れるようになりました。

ケージをよじ登れる子も出てきたため、母猫は2段目にいても休めなくなったため、ケージを開けて母猫が子猫から離れられる環境を作りました。

授乳メインですが、離乳食も始めました。

食べる子、食べずにおっぱいだけの子、とわかれました。

トイレに小さなウンチが見られるようになりました。それまでは母猫によりなめとられていたのが、自力で排泄できるようになったということです。


5週目ともなると、全員がケージを登れるようになり、レスリングも活発になりました。

全員、ウェットフードを食べられるようになり、ドライフードも1つぶずつ母猫の真似をして食べる子も出てきました。

お水も飲めるようになりました。

母猫の授乳の間隔もだいぶ開いています。


6週目はみんなほぼドライフードもメインで食べるようになりました。

ウェットフードと合わせてあげていますが、好みが分かれるようになりました。

母猫のおっぱいは張っていますが、授乳は数時間に1度になりました。


7週目、母猫のおっぱいに吸いつこうとするもスルーされる子猫の様子が度々見られました。

母猫のタイミングで子猫たちを呼び寝転がって授乳する姿が4〜5時間に1回くらい🤔??に。

おっぱいは張っているものの、2週齢の頃に比べるとややしぼんだ感はあります。

おっぱいに吸い付く行動は1歳すぎてもやる子はやりますし、栄養補給というよりも甘える意味の方が強まってきている気がします。

ただ子猫にとって母猫のミルクは重要な栄養源であることも事実。


8週齢目に入っても、通常のドライ・ウェットフードとともに母猫の授乳は続いています。

子猫が催促する場面も見られますし、母猫が呼んで飲ませることもあります。



2016年に開催された「札幌市条例を応援する緊急集会」で8週齢規制に反対する業者からの意見に「母犬の元に長く置きすぎると、母犬が子犬を持て余す様子が見られる

おっぱいに噛みつくようになるので母犬を守るために早めに出荷すべき」というものがありました。

犬と猫とではちがうところもありますが、
確かに、成長するにつれ歯や爪がしっかりしてきて母猫は痛がります。

だけど授乳をやめたりはしません。


子猫の成長に合わせて間隔や方法が変わるだけです。

これは例えば、ケージの段をつけて分けてあげたり、子猫が段を上がれるようになったら親猫だけお部屋に出してひとりで休める時間を作ってあげるもっといえばある程度子猫が育てばケージから出して部屋の中にいさせてあげれば母猫が授乳の時だけ子猫を呼んで飲ませる様子が見られます。


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ブリーダーは、

自分たちの効率のためにケージ管理をしたいから『親犬(猫)のストレス』になるというし、

まるで親犬(猫)のために早く出荷するのだと言わんばかりのことを言ったということになります。


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以前に実家の庭で保護した親子猫は、8週齢を過ぎてから里親さんに出した子猫を、母猫が探す姿が結構長い間みられました。


また、保護した別の親子猫の場合、子猫たちが生後半年を過ぎても母猫は一定の時間になると子猫たちを呼び寄せ授乳していました。


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母猫のためだというならば環境を工夫してあげればいいんです。

早く離した方が母猫のためだというのは人間の都合のために生み出された嘘です。


結局、出荷を早くしたいという業界の程のいい言い訳です。

出産させられ子犬(猫)を取られた上、言い訳にまで使われてしまう親犬(猫)…。

そこに動物福祉は、どうぶつを想う心は、少しでもあるのだろうか。