王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


悪意があろうと
なかろうとも、

安易、安直
不用意に

貴方のことを
よく知っている者に
囲まれて

其の群れを
仲間のように扱う
貴方が

其の群れに
属しながら

其の群れに
属さぬ者を
引き合いに出したり

貴方の属する
群れの中から

其の群れに
属さぬ
他所の者を見て

嗤ったり
くさしてみては

貴方のことを
よく知っている
群れの中から
クスクスと

ふざけ、戯れた
貴方が、笑いをとって

今、ソコで、
ふざけ、戯れ
他者を嗤い、くさした
貴方の姿勢に

眉根を
寄せることのない者が
群れていることに
生かされる貴方が

貴方のその姿勢
在り方を一部始終見ていた
他所の誰かに

その姿勢
在り方を、窘められた折に

貴方が、世界を
広げれるモノか、

貴方が、母親のような
愛情を以て
貴方のことを護り
囲い続けてくれる存在に
依存するように

貴方が、甘えたことのある
甘える貴方を赦してくれる
小さな小さな
最初の世界に獅噛み付き

今、貴方のことを
よく知りもしないような
他者に独り対峙して

貴方のことを
よく知りもしない
知ろうともしてくれない
障害のように
感じてしまう時

貴方はとても
寂しく侘びしく
孤独で心細いことだろう。

強がったり
虚勢を張れば
貴方の負け。

貴方はその小さき
垣根を越えれずに

独り歯噛みすることだろう

そうした貴方を
救うのは
先を行く者や

貴方が恋しく思う

貴方を
置いてゆく者ではない。

貴方よりも劣ると
貴方が思う存在が
貴方を救う鍵に成る。

強がったり
虚勢を張ったり
威張り
貴方の弱さを隠しては

貴方は追い越され
再び、取り残されてゆく。

情けは他人のためならず

道理への理解を示さずに
他者に情けを
かけてやったつもりに
成ってしまえば

貴方はずっと
母親の懐、愛情
地蔵菩薩の慈悲の心に
包まれるように
感じさせて貰える場所が
地獄とも知らずに

道から外れ
彼岸に渡れず

それが何故だか
解らない。

貴方と
同じような真似を
行っていた者が先へゆき

貴方を置いてゆく者の
非情を訴え
不徳を罵り叫んでは

何故に、そいつが
先へとゆけるのか

解らずに
焦れる貴方が

悪意があろうと
なかろうとも

気取りやがって。と
そうした相手にツバを吐き

相手のことを
汚し貶める真似を
貴方がしても

そんな貴方に
足を引っ張られ
道を妨げられ

行く手を阻まれ
担った想い気持ちを
挫かれ台無しに
されたことにしない者は

先へゆく。

だけれども
己が弱さに荷担して
狡く汚く
ふざけ戯れ
虚勢を張って
己の弱さを偽って

自らが、意をもって
他者をくさし嗤い
足を引っ張る真似をして
己が邪念、悪意に
汚れたモノは、

人の道から
己自らが目を背け

自らが他者を呪った
呪詛に呑まれて

誰もが
当たり前に
務めることが解らずに

自分を置いてゆく他者
自分を哀しませ
自分を傷つけ苦しめる他者が

今、何に努めているかすら
自らが、欲のために
気付くことが適わずに

自分のことを
傷つけ苦しめ哀しませ

わさと自分の想いに
背を向ける他者を
ソコに見ては

何故に
どうして
自分のことを
想ってくれないのか?と

自分本位 自己中心的
自意識過剰 自己主体の
人でなしは

今、その瞬間
自らが、他者に寄り添って
自らの慈しみの情を
育み養い、堪えることを

自らが怠けていることに
気付くこともない。

現実世界の今ソコで
どのようなモノとして
存在しているかすらも
自らの在り方を
省みることもなく

ソコに対して
自らが、無責任に
我儘、勝手な
主義主張を宣って

でも、けど、だって…と
他所の誰かの背を
指さそうとしてしまう。

そうした真似を
この現実世界で
自分自身にさせることを
自らが戒めれずに

ソコで、
誰かの背を
自らが指さす真似を
することは

一つの試練

貴方の在り方
選択が冷ややかに
多くの存在から
観られている。

その選択一つで
二分されてゆく
この世の現実世界に
気付けずに居る者は

越え難きを
越えきれぬまま

歯を食いしばり
疑問の多い道へと
独り進んでゆくのだろう。

誰かも…と
他所の誰かの背中を
指差して

自分と同じような真似を
していたのに。

何故にどうして
他の誰かは浮かばれて

自分ばかりが
取り残され煮え湯を
飲まされるような想いを
するのだろう。

何が、違うと云うのか?と

この現実世界で
ソレを問う者は
ソレを言葉に出し
問うような真似もまた

己が言霊と成りて
己をソレが解らぬ道へ
誘うことに気付かない。

無垢で無邪気に
安易 安置、不用意に
ふざけ、戯れ
幸せで、高らかに
笑い合えて居た頃は

いったい
何時の頃だったのか

母の懐
地蔵菩薩の腕の中で
幸せだった頃に
戻りたい。と

人は願えば叶う
人は自ら願ったところに
向かおうとして

己の想い気持ちばかりに
囚われて

地獄のような場所でも

母の懐に抱えられ
地蔵菩薩の慈悲に
包まれていた頃は
防波堤があったこと

その防波堤に気付けずに
あの頃に、あの場所に
帰りたい。と

独り、勝手に
自分本位に我儘に
願うような真似をしては

防波堤もない場所で
独りぼっちになってゆく

置いて背を向け
行った者を
恋しく羨む真似をして

何でどうして
自分を置いていったのか?と

問うて訴え呪い
他者が歩もうとしている
人の道を

人の道ではないかのように
貶め汚してしまう程

自らが人の道から反れて

誰もが努める
当たり前のことを

馬鹿にし嘗めて
くさして嗤い

自らが、その道へと
進むことを妨げる。

その道への入り口で
地団駄踏んでは

他者に馬鹿にされ
嘗められ嗤われ
軽んじ見下されて
ソコを抜けてゆけた者を

くさし馬鹿にし
嘗め侮辱し
軽んじ見下し
なんで自分が
そんな真似を
しなきゃいけないのか
やってられるか。と

投げ出しては
自ら人の道を反れて

誰もが通る人の道にて
各々の人であろうとする者が
この世の現実で
努めることが

何故に、どうして
出来るのか?
解らない。と

安易、安置
不用意に
自らが口にしてしまえば

その分、自ら
この世で迷い
遠回り。