王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

アウトプット から
普段口にしないこと
思考、感じ、捉えること


情けは他人のためならず。

尊重も他人のためならず。

貴方が貴方の尊厳を
護るためにも

今、貴方が
様々なありようの
他者の立場を尊重し

其の想い気持ち
都合事情、
主義主張を
今、貴方なりに汲み

今の貴方を
人として絆し
救うこと敵わずには

今、ソコに
そのように顕現する
貴方の尊厳を
護ることなど
到底、敵う訳もなく

今、この世のソコにて
貴方が、貴方の弱さを
己自ら晒してしまう。

この世に存在する
どのような者が
救いようのない者か

知れずに居ることも
罪なれば

気付き知っても
おいそれと
救えるモノではないことに
自ら気付けぬことも己が罪。

救いようのない存在に
この世のソコで
気付いては、
己が心を痛めては

己が今、苦しむことを
己が今、救いようがないと
感じる者のせいに
してしまうことは

己が自負、尊厳を
己自ら揺るがして
しまうことになるのだろう

他者の想い気持ち
立場、都合事情
主義主張を重んじれば

切なくも儚く
危うく脆くも
ソコに、そのように
顕現する他人の姿が
ソコに在る。

この者が今、
ソコをこう思わなければ
今の自分を救えるだろうにと

第三者が想い感じて
どうにか救ってやりたくて
考え方、一つで
変わる世界を見せたくて

どんなに己が
身を心を削り献身的に
己の立場を省みず
誰に、どのように
尽くしても

届かず、敵わず
報われず

己の力及ばず
己には救えない者が
ソコに在る。

そんな時
貴方は何を想うのか

貴方が貴方の
想い気持ちを
知ってもくれず
気付きもくれない者を
ソコに見て

灼ける想いに囚われて
滾る感情に囚われて

貴方が尽くした行いを
貴方が悔い
惜しんでしまった瞬間に

貴方自らが
救えない者へと
貴方自らを貶めてしまう。

情けは他人のためならず。
尊重も他人のためならず。

礼に貴方が尽くすのも
貴方が迷い葛藤
苦悩しながら
この世のソコで
貴方に辛抱(信望)強くことも
全ては他人のためならず。

今の貴方が
欲深い今の貴方のためにと
情け容赦なく
貴方に背負わす罪に業。

貴方が、貴方の罪に業。
ソコで抱いた初心
想い気持ち、信念を

体よく、その場しのぎに
貴方の体面体裁
世間体を取り繕って
曲げてしまえば

自負自尊尊厳を
自ら護れぬ貴方が

考え方一つを
貴方の想い気持ち立場
都合事情、主義主張
貴方のエゴに固執して

今の貴方自身を救えずに

自業自得
因果応報

この世に
迷ってしまうのだろう。

その姿は
どんなに猛り狂おうとも
人の涙を誘う。

猛り狂う
貴方の今のありように
貴方のことを
他者の想い気持ち立場
都合事情、主義主張にも

耳を貸せぬ者と決めつけて
貴方に対して憤るような

今の貴方のような存在が
今の貴方と相対していなければ
今の貴方が救われぬことが

今の貴方を
救われぬ者へと変えてゆく。

貴方が、この世界にて
貴方とは違う存在を前に
貴方自身を救えずには

貴方は独り侘しく寂しく
孤独な心細さを抱え
燻り続けてしまうかも知れない

情けは他人のためならず。
尊重も他人のためならず。
礼に尽くせることも
もちろん他人のためならず。

貴方のこの世での行いが
貴方のためでしかないことに

貴方が気付くこと敵わぬことが
今の貴方を救えずに
まるで、罪に追われるように
貴方を苦しみ苛み
続けてしまうのだろう

痛ましく
やるせなく
口惜しく

悔しく情けなく
もどかしく

折れそうに成る己を
人は今、懸命に
憤り、活かしてゆこうと
試みては

其々が
道を今、
違えてゆくのだろう。