会津高野山八葉寺 冬木沢詣りのブログ【公式】 -9ページ目

会津高野山八葉寺 冬木沢詣りのブログ【公式】

福島県会津地方の「会津高野山八葉寺」は、夏になると「冬木沢詣り」で賑わいます。「冬木沢詣り」は毎年8/1から8/7までの一週間。公式HPで伝えきれない、こまかい情報を中の僧侶からお届けいたします。

本日4日めは、日曜日ということもあり、本年で一番の人出でした。今年は、初日よりも土日が混むという傾向が決定した年として記憶されるでしょう。

さて明日は、境内の空也堂前において、10時から、県指定重要無形民俗文化財である「空也念仏踊り」が行われます。
この踊りは、八葉寺檀家(在家)の皆さんによって組織される、「空也光陵会」によって行われます。その目的は、お盆前に八葉寺に集う祖霊の供養のためです。

じつは、八葉寺の「空也念仏踊り」は数奇な運命をたどって今に至っています。現在の八葉寺の「空也念仏踊り」は、京都から名古屋、名古屋から東京に伝えられた踊りが、大正5年に会津の八葉寺に伝わったものです。その後、本家にあたる東京の「空也念仏踊り」が、大正12年に関東大震災で途絶えてしまいました。結果、会津八葉寺の「空也念仏踊り」のみが残ることになったのです。以来約100年、この地においてその法灯が伝えられてきました。

下の写真は、本日夕方に行われた予行練習の様子です。

明日の本番も酷暑が予想されていますので、踊り手の皆さんも、参詣観覧の皆さまも、熱中症にはじゅうぶんご注意ください。

また、この八葉寺の「空也念仏踊り」の歴史や内容について詳しく知りたい方は、八葉寺発行の『会津高野山八葉寺 冬木沢詣り』をお求め下さい。本堂で800円で販売しています。「空也念仏踊り」の解説ページは下の写真のようになります。

それではまた明日。合掌。
はるか南洋で台風が発生したとのことですが、会津高野山は変わらずの酷暑でした。
本日は土曜日ということもあり、境内はやや混んでいたようです。参詣した皆さま、特に暑さのピークである13時からの読経に陪席された皆さま、本当にお疲れ様でした。

さて、会津若松市は、明日4日が市長選と市議会議員選の選挙にあたっています。なので選挙活動最終日に当たる本日は、選挙カーが冬木沢村内を一日中走っていました。いわゆる「最後のお願いに参りました」の連呼です。拡声器から響く「最後のお願い」をずっと聞いていると、ここが冬木沢だからか、ふと「最期のお願い」に聴こえてきます💧

自分が最期に願うのは、自分の後生の安寧でしょうか、それとも残された大切な人の安寧でしょうか。昔の人は、地獄へ落ちることを真剣に恐れたためか、自分の後生の安寧を一番に願う例が多かったようです。今は恐らく、自分のことよりも残される大切な人の安寧を願う人のほうが多いと思います。
当山の閻魔堂には、閻魔大王がまつられています。故人を迎えにくるための当山に、なぜ地獄の大王がまつられているのでしょうか。それは、参詣者が、自分の後生の安寧を祈ると同時に、地獄に落ちてしまったかもしれない親族のために、罪を減ずる願いを捧げるためと言われます。今も昔も、願うことはそう変わらないのでしょう。

皆さまの「最期の願い」はなんでしょうか?そういったことを考えるのも、冬木沢詣りはいい機会だと思います。


明日は日曜日。おそらく本年の会津高野山詣りで一番混む日と予想されます。酷暑も相変わらずとの予報なので、じゅうぶんにご対策ください。

猛暑の中、無事に2日めを終えました。

駐車場から奥の院まで歩いて参詣された皆さま、本当にお疲れ様でした。


手押し車や四点杖で参詣する皆さまを見ていると、頭が下がる思いです。それだけ、大切だった方のお迎えなのでしょう。幸いなことに、参詣者が熱中症で搬送された、という話も聞きません。それだけ皆さまも用心しているのでしょう。ありがたいことです。



さて、今年から始めたガイドツアーですが、両日ともに好評をいただきました。何のために冬木沢に詣り、何をなして帰るのか、そのへんを解説しながら案内しています。


参加希望者は、毎日午前10時に、境内の門をくぐったところ(収蔵庫の前あたり)で待機していてください。日陰がおススメです。


ではまた明日


令和最初の冬木沢詣り、本日開白(かいびゃく)を迎えました。


早朝からお詣りの皆さま、お疲れさまでした。
本日はおおよそ5時前から、18時過ぎまで、境内にお詣りの人びとでいっぱいでした。

ただ、ここ数年で、初日よりも土日のほうが、参詣が多くなってきたようです。今日の駐車場も、混雑せずにまばらで、従来の初日のイメージではありません。

土日に参詣を予定している皆さまは、熱中症にならぬよう、じゅうぶん対策しておいで下さい。

写真は、冬木沢から見た今日の日没です。毎日ほんとうにきれいですよ。昔の人が、西に極楽浄土を想ったのもうなづけます。

やっぱり会津高野山、冬木沢詣りの季節になると、しっかり暑くなりますね!
近年はずっと35℃に達していて、なかば諦めの気持ちです(笑)。

さて、今日は前日準備。
お堂や仏さまの汚れを落とし、境内を掃き清めて、明日に備えます。梱包を解き、経木塔婆を並べるころには、すっかり空も紫色でした。

明日は5時開門です。それより早く到着した方は、門前で少しくお待ち下さい。よろしくお願いします。

明日から七日間、参詣諸人の供養のお気持ちを、しっかり無魔成就できますように!

長かった梅雨も終わり、会津にも盛夏が訪れました。
一気に35℃まで上がり、なかなかつらいものがあります(笑)

26日、梅雨の間できなかった布団干しをしました。僧たちが籠もるための準備の一つです。13組もありましたが、さすがに2時間程度でカラッと干せました。

祭礼中の天気も良くありますように。
「冬木沢詣り」本番ですまでには梅雨も明けるとは思うのですが、スッキリしない天気に中の人はモヤモヤしております。

さて、今年の「冬木沢詣り」のちらしができあがりました。
各家庭に折り込まれるのは、今月29日の予定です。
会津一円に配られますが、新聞折込のちらしが届かないご家庭のため、また会津以外からの参詣者のため、ちらしをアップいたします。

だいたい例年通りですが、昨年から大きな変更がいくつかあります。
そのうちいくつかを案内申し上げます(ちらしに詳述)。

①開門時間をはっきりさせた
昨年までの開門時間は「日の出から日没まで」という曖昧な表現でした。これは山内に照明が無いという現実的な理由もありましたが、とむらいのお気持ちを数字で区切りたくないという理由が一番でした。しかし「結局、何時から何時までですか?」という問い合わせを多くいただくようになりましたので、「午前5時から午後6時」と明言するに至った次第です。
昔、「冬木沢詣り」は他人に見られないように真っ暗な時分にお詣りするものだ、というお話もあったようです。しかし、足元が暗い中でお詣りして怪我でもしたら、大切なご先祖さまのお迎えにはなりません。じゅうぶんに明るくなってからお詣りください。

②ガイドツアーを始める
本年7月22日付の記事をご覧ください。新企画

③駐車場について
例年、駐車場から境内まで、混雑する時間帯のみ「巡回タクシー」を運行してまいりました。片道一人100円という手軽さもあって、おかげさまで好評をいただいてまいりました。例年は1日と日曜だけでしたが、今年は1日(木)と3日(土)と4日(日)の、三日間運行します。午前中のみの運行となりますが、ぜひご利用下さい。

ところで、昭和後半のモータリゼーション以降、自家用車での冬木沢参詣が普通となりました。それに伴い、われわれは常に駐車場を拡充してきました。しかし昨今、ご存じのように、高齢者が運転免許証を自主返納する風潮があります。
先日、電話で「免許を返納したので、どの駅からタクシーに乗るのが一番いいか?」というご質問を受けました。このような傾向が進めば、自家用車の駐車場よりも、タクシー待合所や自動運転車に適した駐車スペースを考えなくてはならないでしょう。あとから思えば、今年あたりが駐車場拡充傾向の潮目となるかもしれません。



ご無沙汰しております。
冬木沢の中の人です。

令和最初の「冬木沢詣り」が、あと10日ほどで始まります。
現在はその準備に大忙しです。

なかなか梅雨が明けず、じめじめした気候が続いていますが、
「冬木沢詣り」の頃は、きっと強烈に照りつけることでしょう。

さて、今年の「冬木沢詣り」もおおよそ例年通りです。
新しい試みとしては、ガイドツアーを実施します。

僧侶の説明付きで当山を参詣していただく試みです。
希望者は、毎日10時に境内の仁王門付近にお集まりください。
所要時間は約40分を目安としています。
ただし5日(月)のみ、空也念仏踊りがありますので、ガイドツアーを実施しません。

この企画、ある僧侶からのアドバイスで始めることになりました。
最初はぎこちないかもしれませんが、ご容赦ください☺️