本日は土曜日ということもあり、境内はやや混んでいたようです。参詣した皆さま、特に暑さのピークである13時からの読経に陪席された皆さま、本当にお疲れ様でした。
さて、会津若松市は、明日4日が市長選と市議会議員選の選挙にあたっています。なので選挙活動最終日に当たる本日は、選挙カーが冬木沢村内を一日中走っていました。いわゆる「最後のお願いに参りました」の連呼です。拡声器から響く「最後のお願い」をずっと聞いていると、ここが冬木沢だからか、ふと「最期のお願い」に聴こえてきます💧
自分が最期に願うのは、自分の後生の安寧でしょうか、それとも残された大切な人の安寧でしょうか。昔の人は、地獄へ落ちることを真剣に恐れたためか、自分の後生の安寧を一番に願う例が多かったようです。今は恐らく、自分のことよりも残される大切な人の安寧を願う人のほうが多いと思います。
当山の閻魔堂には、閻魔大王がまつられています。故人を迎えにくるための当山に、なぜ地獄の大王がまつられているのでしょうか。それは、参詣者が、自分の後生の安寧を祈ると同時に、地獄に落ちてしまったかもしれない親族のために、罪を減ずる願いを捧げるためと言われます。今も昔も、願うことはそう変わらないのでしょう。
皆さまの「最期の願い」はなんでしょうか?そういったことを考えるのも、冬木沢詣りはいい機会だと思います。
明日は日曜日。おそらく本年の会津高野山詣りで一番混む日と予想されます。酷暑も相変わらずとの予報なので、じゅうぶんにご対策ください。