4月は新入社員研修の運営に明け暮れました。実質は2週間とちょっとなので、期間的に大手に比べればとても短いと思います。僕が新入社員の時は8月までの研修期間でした。同期が250名いて、内容も正直あんまり記憶に残っていませんが、人事の誰が運営していたかは今でも覚えています。
そういう意味では、今回善かれ悪しかれ彼らにとって僕という存在はずっと残っていくんだろうと思います。
今の若い人は悟りの世代に入り、僕の若い時とはかなり違います。当時ガツガツ怒られたし、言葉も荒かったと思います。でも基本上司はまだまだ世話好きだったし、良い意味でも悪い意味でも人間っぽい感じでした。でも、今このやり方、言い方をするとハラスメントにあたります。丁寧に教えないと若い人はついてきません。すぐにやめます。現に昨年では入社して1週間で退社した者もいます。
僕は今回初めて新入社員の研修の舵取りを行いました。僕が意識したのは本人達のテイクオフのお手伝いをするというものです。働き始めた理由もこの会社を選んだ理由も、学歴も様々です。また、研修期間も短い。話を聞くと従来社会人と学生の違いを説明しその責任の違いを認識させていたようです。僕はそこはあまりしなかったです。わからないことも多く僕自身悩みましたが、本来会社の看板を背負う前、一人一人自分の名前があるのだから、すでに自分の看板を背負っているわけです。自分の看板を大切に出来ないなら会社の看板を大切にできるのだろうか?自分の看板もこれから一層大切にしてほしいと話しました。あとは分からないことをそのままにしないで聞くこと、わからないことが積み重なっていくとどんどんわからなくなっていくので都度聞いて知見を高めていってほしい、そして学生時代と違いここをノートに書けなんて話はないから、重要と思うことはメモを取ることと話しました。
今でも世の中新入社員には寛大だと思います。社会や会社生活からはみ出る行為は都度指摘され個々人が適合していけば良いと教えました。自分で選んだ道だし、自分だけの道がこれから始まるわけだし、あまり他人につべこべ言われたくないでしょう、少なくとも僕は当時そうだったな。私辞めても良いですか?と聞いてきた新入社員がいましたが、良いよと迷わず答えたらギョッとしたようでした。仕事や会社が合わないこともあるし無理がたたるとうつ病になるし、健康が一番大事と思います。ただ辞める時理由が大事だと思います。僕の親友は、配属が工場になった翌日に辞めました。今でも立派に強く生きています。
新入社員にいくらいってもダメだと思います。やはり自分で経験しないと。1人でも2人でも力強く歩んでくれたらと思います。倒れてもすぐに立ち上がる強さ身につけてほしいなと思います。
自分にとっても良い経験でした。逆から見ると自分は新入社員の時こんな風に見えていたのだろうと思いました。原点回帰に感謝し大切にし次に繋げていこうと思います。
できれば来年はこの仕事は誰かに譲りたいです。かなりハードです。