貴族が名人にまで、あと一勝とした。
これぞ、正真正銘の「王手」である。(笑)
いよいよ、新時代の到来なのだろうか?
大山名人から中原時代への移行のような感じではある。
ただ、大山名人と羽生とでは、かなりその内容が違う。
大山名人は、名人在位18期。
名人戦登場は、なんと驚くべし、21年連続を含む25回である!
対して羽生は、初めて名人になってからの22年間で、名人在位は9期のみ。
その他の13期は、谷川、佐藤、丸山、森内の4人が名人となっている。
これは面白いデータなのだが、羽生は持ち時間が短いほど強い。
名人戦のように持ち時間の長い将棋になると、極端に勝率が落ち、並みの棋士に近づいてしまう。
前に森下が、秒読み10分ならツツカナだけでなく羽生にも勝てると言っていたが、それはデータからも確かにそういう傾向が読み取れるのだ。