シャクティーパット③ | 法友(とも)へ

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弟子の成就者たちからシャクティーパットを受けたのは、野田正悟師、スバーフ、アシバンダカプッタ、といった面々であった。


皆さんご存知の名前ばかりだと思う。


もちろん、この面々は麻原の弟子ではなくなる。


当然の事である。



従って、この後は弟子の成就者たちが、全面的にこの面々の面倒を見なければならなくなる。(笑)


麻原の弟子ではないのだから、麻原からのイニシエーションは受けられない。


麻原に布施をすることも出来ない。


グルと弟子との関係とはそういうものである。



なのだが、


そんな事を厳密にやってしまうと、オウム真理教の経営上、組織の運営上、大変な問題が生じることになる。(笑)


なので、そこで麻原は、弟子の成就者からシャクティーパットを受けたとしても、一応麻原の弟子であるという方便を使ったのだ。


何と言っても、この後に、ケイマ、ヤソーダラー、マイトレーヤと、何百人ものシャクティーパットが控えていたのだから。


その売り上げは数千万円にもなる。


グルと弟子との関係を厳密にするのであれば、その売り上げと数百人もの信徒は、オウム真理教から離れていくことになってしまう。



そう言えば、直弟子の話が出たときに、アヌーパマが自分はケイマのシャクティーパットしか受けていないので直弟子ではないのでしょうかと、麻原に質問した事があった。


もちろん、直弟子ではない。


そんな事は当たり前なのだが、その時、麻原はこう答えた。


「アヌーパマは、マハーケイマと縁が深いんだよ。」



麻原がよく使う手だ。


質問には答えずに、するりとかわす。


直弟子ではないとは言っていないために、弟子たちは自分勝手な解釈を加えて納得するのだ。



オウム事件の複雑さの要因のひとつがここにある。


弟子たちは、麻原が言った事を記憶するのではなく、自分たちが解釈したことを記憶しているのだ。


そのため、当然に人それぞれ証言が違ってくることになる。