シャクティーパット④ | 法友(とも)へ

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シャクティーパットはエネルギー的にだけではなく、肉体的にもハードである。


なので、麻原だけでなく弟子たちもみんな倒れる。


ケイマも、アングリマーラも、シャンティーも、みんな倒れた。



あまりにハードであるために、アングリマーラとシャンティーのシャクティーパットは廃止。


ケイマのシャクティーパットは、入念にその準備のための修行をしてから再開ということになった。


要するに、マハームドラーの成就の後に行う、ということである。



そしてケイマは、何度も倒れながらシャクティーパットを続け、なんとかその課題をクリアした。


問題が起こったのはその後、ヤソーダラーのシャクティーパットにおいてである。



ヤソーダラーもケイマと同じく倒れた。


麻原からは続けるようにと言われたのだが、いやだいやだと逃げ回った。


そしてついに、自分の部屋に鍵をかけて閉じこもったのである。



外に出てくる様子は全く見られない。


名古屋支部では信徒たちが待っている。


刻々と時間がせまってくる。



平日なので信徒たちは会社を休んで支部にやって来ている。


60時間の支部道場の修行をこなし、10万近いお布施をし、会社を休んでまでやって来るというのに、ヤソーダラーは自分が苦しい事を理由にシャクティーパットは嫌だと拒否したのである。


大乗の救済者失格である。


全く、同じ麻原の弟子として、恥ずかしい。



自己の苦しみを喜びとし、他の苦しみを自己の苦しみとするのではなかったのか!


情けないとしか、言いようがない。



そういうことになってしまったので、仕方なく麻原がヤソーダラーの代わりにシャクティーパットを行ったのである。


前代未聞の出来事であった。


後にも先にも、こんなことはこのただの一度きり。



だが、この事はサマナの間ではあまり知られていない。


なぜなら、それは完全なる恥さらしであり、サマナたちの教団への信を失わせる行為であるからである。


逆に、信徒でも名古屋支部に出入りしていれば、その事を知る事が出来た。



それにしても、全くのとんだお騒がせだ。


信徒のカルマを受けて具合が悪くなるからと文句をつける、そんな成就者になど誰がなりたいものか!