1週間後。(笑)
警察から前回の答えを聞くことが出来た。
林 泰男は自分にはアリバイがある。
事件当日は富士にいた。
と前置きしたうえで、こう言ったらしい。
「その鍵は自分には開けられない。」
う~ん。
泰男にいさん。
勘弁してくださいよ~。
まあ、たしかに明確な否定ではあるんだけど、突っ込みどころは残る。
その鍵は開けられない、ということは他の鍵なら開けられるということなのだが、それだけではなく、「その鍵」って?
つまり、坂本弁護士の玄関の鍵が、どんな鍵か知っていたということになる。
これは何を意味するのだろう?
普通に考えれば、麻原は実行犯とは別に林 泰男にも指示を出していたということになる。
まあ、これはオウムではよくある事だ。
最終的に同じ方向へ向かうワークであったとしても、途中の段階では他の人間が何をやっているのかは分からない。
全てを知っているのは麻原ただひとりである。
ということになると、麻原は坂本弁護士の玄関の鍵がどのようなものかを調べさせ、そしてその鍵を開けることが出来るプロに仕事を依頼した。
そういう事になる。