9月末、スズメバチの最盛期が過ぎた頃になると、ヒメスズメバチが姿を消し始める。
ヒメスズメバチはアシナガバチを餌にしているため、1年のうちの活動期間はアシナガバチよりも短い。
ヒメスズメバチはアシナガバチよりも遅く姿を現し、そしてアシナガバチよりも早く姿を消す。
10月に入り気温が下がってくると、スズメバチもアシナガバチも巣にはいなくなる。
柿の木にとまっているのを見かけたりするのだが、それは働き蜂ではなく、女王蜂やオスのハチたちである。
攻撃的なところは全くなく、おとなしいものである。
アシナガバチのオスを顔に乗せて遊ぶ人もいるのだが(笑)、メスだったら大変な事になるので、遠くから見守っているのが無難だろうと思う。
そして、ハチたちがいなくなった後は、害虫たちの天下がやって来る。
キュウリにはウリキンウワバがうじゃうじゃ大量発生し、葉っぱだけでなくキュウリの実までも食い散らかしている。
ハチがいる間は葉っぱの裏側に隠れていたくせに、いなくなった途端に表を闊歩し始める。
トマトではメンガタスズメが、その鮮やかな模様を見せつけている。
こいつらはオオタバコガのように、実だけを少しかじるということはない。
実はもちろん、葉っぱまで全部食い尽くしてしまう。
枝だけになってしまったトマトの姿は、それはそれで壮観ではあるのだが。(笑)
そう言えば、メンガタスズメの鳴き声を聞いたことのある人は、どのくらいいるのだろうか。