分かってしまえば実に簡単な事だった。
ハチクマはスズメバチの嫌がる物質など何も出してはいない。
ただ、攻撃は無意味であることを、スズメバチに教えただけだ。
昆虫は人間と違って、本能に基づいた行動しかとらない。
攻撃をするのも逃げるのも、どちらも女王蜂を守るための行動であり、ただ選択肢が違っているに過ぎない。
そして、スズメバチは、状況に応じて的確な行動をとるという事なのだ。
この点も、状況に応じた的確な行動がとれない、人間とは違う。(笑)
ハチクマのスズメバチの攻略法は、人間にとっても実に参考になるのではないかと思う。
ハチクマと同じように、スズメバチの巣に執拗に衝撃を与え、そして外壁を破壊すればスズメバチは逃げ出すのだ。
巣に残された幼虫たちは餌をもらえずに死んでしまうか、別の鳥や虫たちの餌になる。
必要以上の殺生をしなくても、スズメバチの増殖は抑えられるのではないだろうか?
ツマアカスズメバチの巣は木の上にあり駆除が大変である。
そういうことなら、ここで何かと評判の悪いドローンに登場してもらうのはどうだろうか。
一般的な機体ではなく、球体で格子状に周りを囲った、災害現場で使うタイプのものが必要にはなるが。
巣を破棄出来るだけの、何らかの機能が必要ではあるのだが、とりあえずはひたすらドローンを巣にぶつけてみるとどうなるのだろうか?
誰か実験してくれないかなあ、と思う。