スズメバチ23 | 法友(とも)へ

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圧倒的な強さを持ち、傍若無人な振る舞いをするスズメバチだが、思ったほどにその数が増えてはいない。


毎年、ひとつの巣から20匹もの新たな女王蜂が誕生しているにも関わらずである。


その理由は、スズメバチにも様々な天敵が存在しているからである。



天敵とは言っても、働き蜂に対する攻撃は、それほどダメージにはならない。


大きなダメージとなるのは、女王蜂への攻撃と、巣そのものを破壊することである。



で、面白いことにと言うべきか、自然は実によく出来ていると言うべきか、女王蜂だけを狙った寄生虫というものが存在しているのだ。


スズメバチは寒さに弱い。


寒くなるとすぐに動きが止まってしまう。


そして逆に寄生虫はスズメバチよりは寒さに強い。


完全に動きが止まった女王蜂に卵を産みつけ、卵から孵った幼虫はスズメバチを食ってしまうのだ。


さらにスズメバチに感染する寒さに強い細菌もおり、ほとんどの女王蜂は冬を越すことが出来ないのである。



さらにもうひとつ。


人間と言う恐ろしい怪物もいる。(笑)


やつらは巣を完全に破壊し、大量のスズメバチを食うのである。



成虫はから揚げにしたり、焼酎に漬け込んだりする。


蛹は佃煮に、幼虫はそのまま生で踊り食いだ。


驚くべきことに、奴らは幼虫から成虫まで全部食ってしまう。



最近では殺虫剤を使えば簡単に駆除出来るのに、わざわざ生け捕りにしているのである。


さらにさらに、スズメバチがビジネスにもなり始めている。


スズメバチは売れるのだ。(笑)



何でかと言いますと、成虫は殺虫剤の研究開発のため、製薬会社が欲しがっている。


幼虫や蛹からは様々な成分が抽出できるため、薬品やサプリメントが作れるのだ。


なんて素晴らしいんだ!