スズメバチ24 | 法友(とも)へ

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ハチクマ。


初めてその名前を聞いたのは、随分と前のような気がする。



ハチクマとは、小型の猛禽類のことである。


様々な蜂を餌にしており、驚くべきことに、スズメバチさえも餌にしてしまう。



ハチクマ。


不思議なネーミングだ。


蜂を餌にしているのだから、「ハチ」が付くのは分かる。


しかし、「クマ」って何だ、クマって。


これが「タカ」とか「ワシ」なら分かるのだが、猛禽類はクマじゃねえぞ。(笑)




まあ、これはクマが蜂を餌にしているからなのかなと思う。


最初に、蜂を餌にする生き物はクマであるという観念があり、同じく蜂を餌にする猛禽類にもクマをつけてしまえ。


みたいな。



しかしである、日本国内において、ツキノワグマなどが餌にしているのはミツバチなのだ。


確かに、スズメバチの巣も襲うには襲う。


だけど、あっさりと返り討ちにあってしまう。(笑)



ツキノワグマは小柄なので、高い場所にある巣には届かない。


それで、スズメバチの中では小型の部類になる、クロスズメバチの地面にある巣を狙うことになる。


ところが巣に近づいただけで、一斉に襲い掛かられる。


ツキノワグマは転げまわって身体についた蜂を振り払い、再び巣に近づくのだが、すぐにまた全身を刺されてしまう。


これを何度か繰り返し、ツキノワグマは諦めてしまう。


巣はほとんど無傷のままである。


てか、これだけ刺されても生きているツキノワグマって。


野生って凄いなと思う。



ところがハチクマの場合はそうではない。


逃げ出すのはスズメバチの方なのだ。


ハチクマに襲われたスズメバチは、攻撃することも出来ずに逃げ惑う。


その話を聞いた時は驚嘆したものだ。