たしかにアリはアブラムシの甘い汁を吸っている。
だからといって全てのアリが甘い汁を吸いに来るわけではない。
ほとんどのアリには与えられたワークがあり、そちらの方が忙しくアブラムシにかまけている時間はないようである。
てか、なんで他のアリが一生懸命働いているのに、呑気そうに甘い汁を吸っているアリがいるのかの方が謎である。
まあ、アリもサマナも一緒で、働かない奴は働かないということなのだろうか。
サマナの場合、働かない奴がいるという理由は分かる。
麻原が各支部を競わせた結果、成績を上げるために誰でもいいから出家させたというだけの事だ。
だが、アリの場合はどうなのだろうか?
どうして働かない奴がいるのだろうか。
その理由は分からないが、その働かない連中は、面白いことにアブラムシを守ることにもそんなに熱心ではない。(笑)
本来なら、アブラムシの周りを大勢のアリで囲んで、テントウムシをブロックしてもよさそうなものなのだが、実際にはすっかすかである。
で、幼虫たちはアリの反対側へ回り込んでアブラムシを頂いている。
そして、そこからさらに新たな展開が巻き起こる。
今度は幼虫ではなく、テントウムシの成虫の登場である。
成虫はアリがいることになどお構いなしに、というかむしろアリがいるところを正面突破してアブラムシを食ってしまう。
幼虫には通用したアリの噛み付き攻撃も、硬い殻に覆われた成虫には通用しない。
その結果、次第に勢力図は塗り替えられていくのでありました。