アブラムシ、テントウムシ、アリ、それぞれにそれぞれの立場がある。
そこには善悪というものが存在しない。
ただそういうものだと言えるだけだ。
この世界の中で、善悪という観念を持っているのは、実は人間だけなのだ。
この善悪の判断というものは、結局は自分にとって損か得かということになる。
どんなに綺麗ごとを並べたところで、損得以外の基準はない。
「害虫はいつ生まれたのか?」
という問いがある。
それはもちろん、人間の誕生以後である。
この世界に人間がいなければ、この世界に害虫はいない。
神々はただ、全ての虫たちを平等に見守るだけだ。
で、このテントウムシなのだが、すでに生物農薬として使われ始めている。
という話を聞くと、勘のいいこのブログの読者の皆さんなら、すぐに疑問が生じるだろう。
テントウムシは一ヶ所にとどまらず、すぐに飛び立ってしまうのに役に立つのかと。
これはいったいどういうことかというと、実は飛ばないテントウムシというものが存在するのだ。(笑)
まあ、正確には飛ぼうとしても飛べないということなのだが。
これも観念なのだが、ほとんどの人間はテントウムシは全部同じだと思ってしまっている。
しかし、実際には違う。
自然界には、飛び方が上手いテントウムシもいれば、飛び方が下手なテントウムシもいるのである。
で、ここまで書けば後は分かると思うが、飛び方が下手な固体同士を掛け合わせれば、そこからさらに飛び方が下手になりついには飛べなくなるということである。
そして、その飛べないテントウムシの数を増やせばいいわけだ。
まだそこから先の話もあるのだが、長くなるので省略。