ヨトウムシの終齢幼虫はアシナガバチ達に相手にされないので、仕方なく地面に戻してやることにした。(笑)
これで立派な蛹、そして蛾へと成長し、たくさんの卵を産み、大量の野菜を食い荒らす幼虫達をこの世に生み出すのだろう。
そう言えば、オオタバコガでも似たような事があったなあ。
プランターでミニトマトを育てていた事があって、永田農法の凄さを実感していた。
正直な話、自分で育てたミニトマト以上に美味しいトマトは食べたことが無い。
これはもうまったく比較にならない美味しさである。
時折スーパーで売っている値段の高いブランドトマトを買って食べてみたりするのだが、まあそこそこ、大したことはない。
で、そんなに美味しいミニトマトがあるとき、まだ実が青いうちに虫に食われてしまった。
もちろん無農薬で育てているので、当然そういうことはある。
その虫というのがオオタバコガなのだが、こいつは実に穴をあけてその中に入りアシナガバチから身を隠すという特技を持っている。
まあ、それが進化というものなのだが。
で、そのオオタバコガはまだ身体が小さいうちは実の中に隠れ、大きくなったら今度はアシナガバチが餌だと認識しなくなる。
実に見事な戦略。
なんて素晴らしいんだ!
このままミニトマトは食い荒らされてしまうのであろうか?
そんな状況の中、ある日の事。
奴がやってきた。(笑)
ふとミニトマトを見ると、葉っぱの上にオオスズメバチが止まっていたのである。
そしてその翌日。
あれだけたくさんいたオオタバコガの幼虫は、一匹残らず姿を消していた。
恐るべし、オオスズメバチ!
アシナガバチのようなアマちゃんとは、破壊力がまるで違う。
そして、野菜にとってはまさに神の使い。
これが自然というものだ!