プラーナーヤーマにトライバンダを組み合わせた行法、つまりヴァヤヴィヤやアパンクリアなどのムドラーと呼ばれる行法によって、心臓を止めることは出来る。
しかし、このやり方だとサマディに入ることによる心臓停止と違って、かなり危険な面がある。
ウッディーアナバンダにおいては内臓を引き上げるのだが、内臓自身では上に上る事は出来ない。
したがって、横隔膜を上に持ち上げることによって内臓を引き上げるのだが、その時、バンダが強烈であればあるほど、横隔膜は心臓を圧迫することになる。
しかし逆に、バンダが強烈であれば強烈であるほど、圧迫された心臓は動きを止めやすくなる。
この力ずくの技がヨーガの特徴である。
まあ、修行の過程において心臓が止まる経験をすることも必要なので、一度は死んでみるのもいいかもしれない。(笑)
しかし、これを何度も繰り返すと、本当に死んでしまうことになりかねない。
今生、せっかく修行をするために生まれてきたのだから、途中で死んでしまってはもったいない。
なので、このブログではそういった危険なやり方は解説していない。
クンダリニーヨーガを成就したからといって、それで修行が終わりになるわけではない。
「今生、とりあえず最終解脱。」
なのだから、途中の段階にとらわれるのは時間の無駄である。