麻原のシャクティーパット終了に伴って、新しいイニシエーションの形態として特別イニシエーションというものが生まれた。
これは麻原が直接行法指導をしたり、エネルギーを注入したりするものだった。
この特別イニシエーションの第二弾として生まれたのが、アストラルテレポーターによる音のイニシエーションである。
どちらもお布施額は30万円という高額商品となっている。
麻原による特別イニシエーションは初めから行われる回数が決まっており、時間の問題で終了することとなった。
音のイニシエーションには回数制限はなかったのだが、まあ、実際何の効果もないので自然消滅してしまう。
さあ、困った。
新たな財源確保の手段を見つけなければならない。
ということで始まったのが、グルヨーガ・マイトレーヤ・イニシエーションである。
これも同じく30万円のお布施。
そして、さらにこの後、小乗のツァンダリー、大乗のツァンダリー、バルドー・イニシエーション、グルヨーガが続いていく。
アストラルテレポーターはというと、音のイニシエーションとしては完全に失敗に終わったのだが、電流を流して修法することに活路を見出すこととなる。
甘露水については麻原本人が修法することはなくなり、全て電流によるものとなった。
甘露水以外では、アストラル丹、ソーマ、オウム食など、様々な食品に使われるようになっていく。
オウムにとってアストラルテレポーターは、なくてはならない存在となったのである。