アストラルテレポーター③ | 法友(とも)へ

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そう言えば、選挙前に印象深いことがあった。


当時は軽トラに試作したばかりの音響機器を乗せ、総本部道場の裏手でマーチを流してテストをしていた。



軽トラの横には麻原がいて、道場の2階に向かって「どうだ、みんな聞こえるか?」と聞いていた。


サマナたちが窓から身を乗り出して、元気よく「はい、聞こえます。」と答えると、今度は「サティアンはどうだ?」と聞いていた。



そんな頃、僕がサティアン内の廊下を歩いていると、頭の上から声がした。


上を見上げると、遠藤の実験室前の中二階の踊り場に、麻原と富樫の姿があった。


麻原は何やら富樫に話しかけていたと思ったら、突如大声で「マハーナーマ、頼んだぞ!」


と言って、富樫を抱きしめた。



富樫は「はひっ、」という何だかかすれた声で返事をしていたが、麻原はさらに「お前だけが頼りだからな。」とダメ押しをしていた。


あそこでは一体、どんな悪い相談がまとまっていたのだろうか?




そして、富樫と言えば、やはり温熱ではないだろうか。


死の淵から蘇った話は有名だと思う。



50度の熱湯をかけられてドラム缶の中で脱糞し、心配停止状態に陥ったものの中川が蘇生させた。


この時富樫は、リアルにバルドーを体験する。


まあ、オウムの教義の正しさを証明した功労者の扱いである。



しかし、二度目のチャレンジでは生還することなく、そのまま命を落とす。


これは二回とも本人が望んだことであるのだが、一般人から見れば常識外れもいいところであり、狂人にしか見えないだろう。