青色発光ダイオード③ | 法友(とも)へ

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1,500回もの失敗を繰り返した天野教授だったが、苦しいと思うことは無く、楽しくて仕方なかったという。


なんて素晴らしいんだ。


わざわざ「嬉しいなあ。楽しいなあ。」と喜覚支をやらなくても嬉しくてしょうがない。


これは才能というしかないでしょう。


修行者も見習うべきだ。(笑)



ただ、天野教授は同じ失敗を繰り返したわけではなかった。


毎回毎回、違う実験をしていた。


そして、毎回毎回窒化ガリウムの結晶は出来る。


しかし、綺麗な膜にはならない。


その繰り返しだった。



そんな時、グルである赤碕教授がマハームドラーを、じゃなくてヒントを与えた。


間にクッションのようなものを入れたらいいんじゃないかと。


そこで天野教授は、サファイアと窒化ガリウムの中間的な原子配列を持つ、窒化アルミニウムを霧状にして吹きつけることにした。


ここで実に面白いことが起こる。


実験機器の調子が悪く、天野教授が考えていた実験は失敗するのだ。


予定していた1200度ではなく、700度で実験が行われてしまう。



その結果はどうなったのか?


サファイアは本来は無色透明である。


不純物が混ざることで青い色になる。


そこは青色発光ダイオードと似ている。



天野教授は、その純粋なサファイアの結晶の膜を実験機器にセットして、実験終了後にそれを見て鏡の様に綺麗に輝いていたために失敗したと思ったという。


材料は噴出される事は無く、元のサファイアのままだと。


しかし、違っていたのだ。


そこには、驚くほど綺麗な窒化ガリウムの結晶の膜が出来ていたのだ。


世界初の快挙だった。