いつも思うんだけど、こういうネタは広瀬に説明してもらえると、とても分かりやすいと思う。
頭のいい人間というのは大したもので、難しいことを分かりやすく噛み砕いて教えてくれる。
まあ、それは適わない夢ではあるのだが。
ダイオードとい言えば、昭和世代の男にとっては、やはりゲルマニウムダイオードを連想してしまうのではないだろうか。
バリコンとコアコイル、ゲルマニウムダイオードで検波して、モノラルのイヤホンで聞く。
小学生の時、お小遣いで部品を買って作ったものだ。
ラジオの音が聞こえてきた時は嬉しかったなあ。
このゲルマニウムラジオは、オウムがロシア放送をしている時にもプレゼントとして作っていた。
もっともオウムの場合、選局は出来ずひとつのチャンネルしか入らないのだが。(笑)
ゲルマニウムの半導体としての地位は直ぐにシリコンに取って代わられ、トランジスタの普及と共に真空管が身の回りから姿を消していった。
そして、その後に発光ダイオードなるものが登場するのだが、発光ダイオードってなんで光るんだろうなあ。
とぼんやり思っていた。
ゲルマニウムやシリコンは光らない、なのに何故発光ダイオードは光るのか?
という考えである。
しかしこれは、根本的に問いが間違っていた。
実はシリコンは光を出している。
ただそれが人間の目には見えないだけなのだ。
シリコンが出すのは赤外線である。
人間には赤までしか見えない。
可視光線でないために、光を出していないように思い込んでいただけだったのだ。