アストラル丹とは、そば粉にハチミツとレシチンと水を加え、酵母で発酵させてから円盤状に焼いたもの。
ソーマとは、牛乳を乳酸菌で発酵させたもの。
ようするにヨーグルトである。(笑)
丹はCSIが作った専用の焼き機があり、テレビ局が取材に来た時にサティアン内部にまでテレビカメラが入っており、実際に動いているところを撮影したかったようであるが、時間帯が合わずに断念したことがあった。
毎日数キロの丹を焼いており、修法時間は10数時間に及んでいた。
これだけ長時間修法し続けるものだから、大内が驚くほどのエネルギーが込められることとなっている。
ステッピングモーターで回転を制御したベルトの上に、数箇所のノズルから少量ずつ材料を噴出し、ベルトの上に置かれた長さ1メートルほどのヒーター部を通過する間に焼きあがる。
直径は数センチで焼き上がりは柔らかく、そば粉のソフトクッキーのような感じである。
ソーマに使われる牛乳は朝霧高原牧場の低温殺菌牛乳。
これはK正悟師が雪印、森永、明治、高梨などの各種の牛乳を飲み比べて、一番美味しいと判断したものである。
これには僕も同意見であり、朝霧高原牧場の牛乳はとても美味しいと思う。
今でも売っているのだろうか?
使用される乳酸菌は2種類あり、どちらを使うかはそのときの気分しだいのようなところがある。
スキムミルクでバルクを作ってから使用するのだが、CMIが忙しいときは市販のヨーグルトが使われる。
これはナチュレとブルガリアヨーグルトのブレンドなのだが、麻原が酸っぱいものが苦手なので、ナチュレが多目の配合となる。
発酵に使われるのは、これまたCSIが作った、電子ジャーに温度センサーをつけたもの。
元々保温用のヒーターがついているので、加温にはそれを使い温度が高くなったらスイッチを切るようになっているだけの単純な作りである。
作る量は基本は1日20リットルなのだが、あるとき麻原が「神々がもっとよこせと言っている。」と言い出して、最大で60リットルにまでなった。
こちらの修法時間は丹よりもさらに長く、20時間ほどにもなる。