いよいよ明日、菅井のリベンジマッチなんだけど、勝てそうに思えない。
未だに敗因がはっきりしないとか言ってるようじゃ、やっぱダメでしょう。
僕が見る限りでは、浮いた飛車を3六へ逃げたのが敗因に思える。
その結果、飛車を取られて、その飛車で桂馬を取られ、その桂馬で玉頭を狙われ4九龍からの寄りとなってしまった。
あそこは飛車を下段に引いて、別の手で戦うべきであったと思う。
人間なら120%の力を出せるとか言ってるのもダメだ。
将棋というものはミスをした方が負けるゲームである。
ひとつぐらいいい手を指したところで、ひとつのミスで逆転してしまうのだ。
大山名人は本当にいい言葉を残している。
「平凡は妙手にまさる。」
「人間はミスをするものだ。」
まったく仰るとおりで、大山名人対コンピュータの対戦を本気で見てみたいと思う。
そう言えば、この前テレビで電王戦のことをやっていたんだけど、屋敷対ponanzaの戦いで端に香を打ったのは、32手先まで読んで有利と判断したからだそうだ。
そして終盤で下から銀を打って玉が上へ逃げた場面。
これは36手先まで読んで勝ちと判断している。
もはや人間界の常識は何も通用しない。
そして、このときもうひとつ面白い話が出た。
将棋の全ての指し手を、京を使ってシミュレーションしたらどうなるかというと、太陽系が消滅するまで計算し続けても終わらないそうだ。
まったく将棋ってやつは、奥が深すぎる。