バルドーで見える青といっても色々あるし、赤といってもいろいろある。
アミターバの純粋な赤い光が見えるのであれば素晴らしい。
そこに飛び込めば極楽浄土に生まれ変われるだろう。
しかし、赤はそれだけではない。
ヘルカの赤もあれば阿修羅の赤もある。
おそらく最も目にする機会が多いのは地獄の赤だろう。
アミターバの赤を見ることの出来る魂であれば、その後の赤との違いを知ることが出来るので、地獄の赤に飛び込むことは無い。
しかし、死後ショックで気絶をした後に目覚めて、初めてみる赤がどの世界の赤なのかを見分けることは不可能なのだ。
瞑想体験が無ければ、その赤がとても魅力的に見える。
そのため、大勢の魂が地獄に落ちる、という理屈になっている。
ここで麻原はこう言うのだ。
「だからグルが必要なんだよ。」
それが危険な赤であることをグルが教えてくれる。
そして、より高い世界へと意識をポアさせるための行法を指導してくれる。
そういうことになっている。
最初に輪廻転生があるという前提を受け入れることで、その後のグルが必要であるということと、バルドーでの実践である秘儀瞑想が必要であるということを受け入れざるを得なくなってしまうのだ。
で、ここでひとつの疑問が出てくる。
グルが忙しいときは、助けに来てくれるのだろうか?(笑)
あるいは、大勢の信徒、サマナが死んでしまうような時はどうなるのだろうか?
これに麻原はこう答える。
「変化身は無数に飛ばせるんだよ。」
とか、
「私の代わりに、アストラルにいる高弟達が君達のところへ行く。」
今生の生きている弟子たちは蚊帳の外である。(笑)