四念処には三つのやり方がある。
ひとつは単独の瞑想として行う場合。
ふたつめは、究境の瞑想と組み合わせるやり方。
そして三つ目が最終解脱へ到る実践として行う場合である。
一切を幻影と見て、この現世を生きる。
様々な事が起こる、その起こる事に対して四念処を行う。
今までは身体が自分だと思って生きてきた。
今までは心が自分だと思って生きてきた。
それはあまりにも当たり前な自然な反応となっている。
それを四念処によって逆転する。
身体は自分ではない、心は自分ではない。
それが当たり前になるまで、記憶修習を繰り返す。
その生涯をかけて。
真我に到達するまで。