ダンテスダイジ、本名は雨宮第二。
ダンテスはアトランティス時代の神官だった頃の名前ということだ。
まったく謎の多い人物である。
日本で最初の最終解脱者とされる。
後に弟子二人が最終解脱を果たしたという話しもあるが、詳細は不明。
そもそもどんな死に方をしたのかが分かっていない。
本来なら弟子たちがその様子を世間に向けて公表すべきだと思うのだが、もしかすると師匠から口止めされているということなのかもしれない。
それにしても、ダンテスダイジの死によって、麻原というかオウムというかは非常に活動がしやすくなったのは確かだと思う。
最終解脱とかクンダリニーヨーガとかいうのは元々はダンテスダイジが言い出したものである。
ヨーガスートラにはクンダリニーという言葉はあっても、クンダリニーヨーガという言葉はない。
修行体系はあくまでもラージャヨーガである。
最終解脱という言葉については、ダンテスダイジの修行のベースが禅であることが関係していると思われる。
ダンテスダイジは身心脱落、大悟徹底、見性といった段階をクリアした後に、何故だかインドへと旅立ち、ババジから直接クンダリニーヨーガの指導を受け、最終解脱を果たしたとされる。
こういった禅での解脱と言えるいくつかの段階がまだ途中のものであり、クンダリニーヨーガにおいて初めて最終段階まで到達したということで最終と表現したのだと思う。
しかし、面白いことに、ダンテスダイジの説いたクンダリニーヨーガの技法は、オウムのものとは全くの別物である。
おそらく麻原は、ババジのやり方ではなく、パイロットババのやり方を取り入れて、オリジナルのクンダリニーヨーガの修行体系を作り上げたのだろう。