ガージャカラニーの基本は6リットルである。
たまに30リットルもやったりする。
30リットルと聞くと大変だと思うかもしれないが、特にどうということはない。
誰にでも出来る。
他にも鼻から紐を通してごしごししごいたりとか、3メートルの布を飲み込んだりとか、やってみると意外と簡単である。
一般的な日本人は、そんなことをやった事がないというよりも考えた事ないというだけであり、やってみれば誰にでも出来る。
特に驚くようなことではない。
僕は出家して間もない頃、他のサマナ20数人と一緒に世田谷に住んでいた。
あるときB大師(後のK正悟師)がちょっと呆れたように話しをしていたことがあった。
さっき今月の水道代を払ってきたんだけど、それが35万円だったということだった。
これはその部屋、一部屋だけの水道代である。
先月も30万円だったらしく、なんとかしないといけないということだった。
原因はサマナたちのガージャカラニーにあった。
みんなして日課のようにガージャカラニーをやっていたのだ。
おまけに、毎日30リットルやっている者がふたり、毎日100リットルやっている者がひとりいた。
まあ、なんといいましょうか、オウムだなあとしか言いようがない。
今では懐かしい思い出だが、それにしても常識外れの集団だったなあと思う。
それで仕方なくB大師は麻原にお伺いを立てたという。
それが、「修行をやめさせるわけにはいかないだろ。」という答えだった。(笑)