マニュアル | 法友(とも)へ

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オウムであることを隠しての入信活動は別に今に始まったことではない。


すくなくとも94年には一般用と大学生用のマニュアルは既に完成していた。


この辺は記憶が曖昧なのだが、もしかしたら93年には完成していたかもしれない。



今と違ってまだネットはそれほど発達してはおらずニフティーの時代だったので、その活動にはもっぱらチラシを使った。


今のマニュアルはあの頃のマニュアルを今のネット時代に合わせて改良を加えたものなのだろうと思う。



まあ、僕は当時そのマニュアルを参考にするというのではなく、マニュアルを作る側の人間だったので他の連中と共に色々と試行錯誤を繰り返していた。


毎週のようにチラシが作られ、急ぎでない場合はお供物便にチラシの原稿を乗せ、次回のお供物便に印刷工場で印刷したチラシが届くということを繰り返していた。


最初の頃は様々なことを試し、歌に踊りにデザイン教室などもやっていたように思う。


しかし、次第にヨーガ、気功、心理学といったものになっていった。



そのつど会場を借りて、最初はオウムであることを隠して参加者達と会うのだが、どこかでオウムであることを言わなければならない。


これが結構ワクワク、ドキドキ楽しい感じだった。


まあ、結局は飛び込み営業みたいなもんなのでね。(笑)



当時は相手の反応に応じて、バラすタイミングは3通りに分類出来た。


食い付きがよければ入信申込書を出す前にバラしても問題は無かった。


人間とは面白いもので、一旦興味を持ってしまうとオウムであろうと他のものであろうとどうでも良くなってしまうらしい。


ある人などは、それぞれ違う3つのダミーのセミナーに参加しており、2回は入信を断られたが3回目に「そろそろ入信しませんか。」と言ったらセミナーが始まる前に入信してしまったことがあった。(笑)



次はある程度仲良くなってから道場へ連れて来て入信申込書を書かせるパターン。


大抵の人は途中でオウムであることに気づくのだが、まあ、いいかみたいな感じで入信してしまう。


しかし、たまに入信申込書を書き終わってもまだオウムだと気づかない豪傑もいた。


道場の外にはでかい看板があり、道場の中の祭壇にはグヤサマジャの絵が飾ってあるにもかかわらずである。


人間とはつくづく不思議な生き物だなと思う。



そして最後は外で入信申込書を書かせてから道場へつれてくるパターン。


これは最初のうちはなんだかんだと反発をする。


しかし、既に仲良くなってしまっていると、なんだかんだで活動するようになってしまうものだった。



まあ、要するにポイントはどれだけ相手の興味を引けるかという所にあったように思う。


今はネット時代であり共通の趣味を持つ人は探しやすいのだろう。


ある意味ではあの当時よりも今のほうが布教活動はやりやすいのかもしれない。