僕は元々空中浮揚などというものには興味はありません。
求めているものは、解脱・悟りであり、これが僕の煩悩ということですね。
そういうことなので、滝本さんが信徒を脱会させたという話を聞いたときには、最初は意味が理解出来ずその後に二重の驚きがありました。
最初の驚きは、麻原が空中浮揚が出来ると本気で信じて入信した人がいるということ。
ふたつ目の驚きは、蓮華座を組んで筋力を使って飛ぶという誰にでも出来ることを見て脱会したということ。
筋力を使って飛んだところで、麻原が空中浮揚をしていないという証明にはなっていません。
また、麻原の空中浮揚とされる写真では、麻原が空中浮揚をしているという証明にはなっていません。
麻原の空中浮揚をしているとされる写真を見て麻原が空中浮揚が出来ると信じるというのと、筋力を使って飛んだのを見て麻原が空中浮揚が出来ないと信じるのは、どちらも盲信です。
まあ、僕にとってもどちらもどうでもいいことですが、ほとんどのサマナにとってもどうでもいいことだったと思います。
問題は空中浮揚ではなくて、ダルドリー・シッディのほうですね。
僕はオウムを知る前からヨーガ根本経典は読んでいたので、ダルドリーについては知っていました。
ダルドリーを起こすには強烈なエネルギーが必要ですが、そのエネルギーを強めるということに関してはオウムの修行は有効であったことは間違いないと考えています。
しかし、オウムの修行が郡を抜いて効果的であったかどうかは疑問が残ります。
例えば気功もエネルギーの修行体系だと思いますが、普通に気功をやっている人たちはそんなに長時間はやらないですよね。
オウムの場合は信徒でもいきなりヴァヤヴィヤ2時間とかですから。(笑)
サマナの場合は極限修行で、ヴァヤヴィヤとアパンクリアの合計を1日20時間とかですから、気功でもそれだけやればエネルギーは相当に強まると思います。