就職活動⑦ | 法友(とも)へ

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何度もクビになっていると、もう慣れたものです。


が、しかし、困ったことがひとつ。



だんだんと条件のいい仕事が無くなってきましたね。


収入が減って肉体的にきつくなってきました。


だけどこれはオウムの問題というよりも、日本の社会全体の問題でしょうね。



まあ、文句を言っても仕方がないことなので、流れに身を任せるしかありません。


それで帰りの道すがら、あれこれと考えていました。



世間から見れば当たり前のことかもしれないけれど、元オウム側から見ると奇妙なことでしたね。


どうも反応が過剰すぎる気がしました。


直接の被害者ではない世間の人達が、直接の加害者ではない元オウムの人間をなぜこれほど意識するのか?


まあ、それだけの恐怖を麻原に植え付けられたって事なんでしょうけど。



世間の人達すべてが、恐怖で感情的になり思考停止に陥っている。


まるでマインドコントロールだな、と考えていたときに、あっと思いましたね。



そうだ。これはマインドコントロールなんだ。


麻原はサマナだけではなく、日本人全てにマインドコントロールを仕掛けたんだ。


そういうことだったのかと気づきました。



しかも恐ろしいことに、このマインドコントロールには、それを解く鍵が存在しません。


サマナであれば、事件はオウムが起こしたという事実を知ればいいだけの話です。


ところが日本人全てにかけられたマインドコントロールは、誰が何を言っても信じることはないでしょう。


あつものに懲りてなますを吹く。


この状態から抜けられないのです。



「やりやがった。」と思う反面、「見事だな。」とも思いました。


そして、思い出しました。


87年だったか88年だったかの説法を。



まだ世田谷道場が東京本部と呼ばれていた頃の信徒向け説法で、麻原は「本当の意味での成就者が出せるのであれば、私はオウムが潰れてもいいと考えているんだよ。」そう言ったのです。


麻原の説法には、この2、3秒で終わってしまうような短い時間でありながら、とても重要な意味を持つものが少なくありません。


あの当時は意味が分からなかった。


しかし、今なら意味が分かる。


麻原が初めからオウムを潰すつもりだったことが。