ボツリヌス培養プラント28 | 法友(とも)へ

法友(とも)へ

ブログの説明を入力します。

この巨大な培養タンクには、その巨大さと釣り合いをとるようにこれまた巨大なフィルターが取り付けられていた。


構造自体は家庭用の浄水器と何も変わらないのだが、それよりもはるかに大きい。


直径は10センチ以上で、長さは1メートル以上ある。


その中を浄水器よりもはるかに太いチューブが通っていた。



これが全部で10個ぐらいあったと思う。


20年以上も前のことだからまだ細菌をろ過できるフィルターは値段も高く、ひとつ24万円と言っていたように思う。



これに圧力をかけて水を外に排出し、培養液を濃縮する。


いわゆる逆浸透である。


ただし、この場合は浄水器とは水の流れが逆方向になる。


フィルターの中に細菌を溜め込むのではなく、フイルターの外側で細菌を濃縮し、必要のない水を排出するのである。



プラントの大まかな部分はCBIが担当し、こういった細かい部分はCSIが担当しており、広瀬は寸法どおりに上手くいったといって悦にいっていた。