ボツリヌス培養プラント⑯ | 法友(とも)へ

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車は県境を越えて静岡から山梨へと入った。


不審な車は相変わらず後を付いてくる。


関係のない脇道にそれて車を止めたりしても、向こうも離れたところに止まって動かないでいる。



周りには民家どころか何の建物もない。


田んぼと畑だけの自然豊かな場所ではお互いに隠れる場所もない。


そのままでいるわけにもいかないので、仕方なく不審な車を引き連れたまま上九へ向かうことになった。



前回の印刷工場とは違う別の場所。


どこが隣地との境界線か分からない広大な土地に、すでに巨大な建造物が建てられていた。


敷地の入り口から50メートルぐらいはなれているだろうか。


ぱっと見た目は富士の道場と同じぐらいの大きさに見える。


一体何のための建物なのだろう。


そして、右手前にコンテナが置かれ、その向こうに大小のいくつかのプレハブがあった。



不審な車は少し離れた場所に止まっている。


スーツを着た男が降りてきて、こちらへ歩いてくる。


僕とサマナはその男の方へ向かった。