恋愛小説家 -15ページ目

ゆるりふわりほわり

1時間ほど前。

朝いちばんの空いた道に自転車をとばし、用事を済ませ汗だくで帰宅。

その後、立ちっぱなしで掃除機をかけたいところでさすがに息切れし

コントレックスをがぶ飲みしラテンな音をかけ、ごろり。

耳は半分聴こえにくいものの、まだ9時前。

陽気にPC前に座る、清々気分の日曜日。


通勤路の途中にあるスケート広場が気になっています。

公道では滑りにくいローラーブレードの練習をしに行くってのはどう?

そこで、下手の横好きはこんな計画をたててみました。

スケートをバッグに突っ込んで自転車にのり、しばし練習をして、

帰り道にあるスーパー銭湯で汗をながし

腰に手を当ててマミーを一気・・・とかどうかな。

ゆるやかで実に楽しそうです。


本日は待望の洗濯機が到着予定。

設置工事がすんだら試運転がてら、

45Lのポリ袋にもっさりたまった服を片っ端から洗い続けよう。

3回転はさせないと終わらないだろうなぁ・・・やれやれ。

この頃は日中部屋がこもるので換気扇を回しっぱなしなので

モーターが過熱して火事になったらどうしようかと不安になります。


お米がきれそうだったから、注文。

実にゆるふわほわっとした時間。



ゆうべ、以前お世話になった方からメールが来ました。

とても久しぶりで、おそらく1年ぶりぐらいの連絡です。


不思議なもので、私は私で、

この頃ちょうどその人のことを思い出していたところでした。

ずいぶんご無沙汰しているけど、その後どうしているかなぁ、と。

あれは虫の報せだったのかもしれません。

少なくとも、私にとっては「ただの通りすがりの人物」ではなく

周期がどうであれ、ふとした拍子に思い出すほど

何かしら、影響をうけた存在であったということだと思います。


「手当て」という言葉の意味を、実感させてくれる、

不思議な手をもつ、セラピストさんです。

手のひらから温度だけでなく、「気」が届くような・・・

お仕事で、福島に異動なさるそうです。

被災された方々も訪れるであろう病院で

必要なもの(物資ではなく)を届けることのできる特別なチカラを発揮して、

周囲に愛され、ご活躍なさることでしょう。


一口に応援といったって、具体的に何かをできるわけでもありません。

それでも新しい旅立ちを「応援」しているうちの一人に、

加えていただければ嬉しいです。

なんだか勇気をもらった気がします。

随想 110603

先日テレビで、樹木希林さんが

夫である内田裕也氏が逮捕されたことについて

「逮捕されて逆にありがたい」という風にコメントしていたのを

なんて格好いいお方だろう!と思って見てました。


頭を下げるのは私ではなく、本人から皆さんに報告するときだろうといい、

慌てず騒がず。終始淡々としていて素敵でした。

ああいう、胆の据わった女性になりたいものです。


そして、内田裕也氏・・・。70代にしてあの破天荒ぶりがすごい。

しかしどこか憎めないのはなぜだろう?

いつまでもやんちゃすぎる先輩とくらべたら、

まだ三十路四十路の我々など、ひよっこにも思え。

きっと会話もまともに成立しなさそうですが

極論、私もそんな人物と一緒にいたならば

迷惑をかけられても、

ロックンロールに免じてゆるしてしまうことでしょう(笑)



中途半端な時間に目覚めて、二度寝しようとしたのに

明け方までなかなか眠れず、明るくなってからウトウトしました。

その間、仰向けになったり横向きになったり丸まったり

あらゆる寝返りをうちながら、朦朧とした夢うつつな時間をすごし

意識が途絶えることがないのに、覚醒はしないまま

さびしいような、切ないような、心許ないような

何ともいえない気持ちだけ、延々と味わっていた気がします。

新月だったからでしょうか?


週末に、注文していた洗濯機がようやく届きます。

故障してから一月あまり、やっと昭和の手洗いから解放されるのね。

ああ、よかった。


今日は花の金曜日。

夜になったら音楽をかけて・・・仕事しよう。

結び目

24時に閉まるコンビニに駆け込み

パンと牛乳を買って

点滅信号の大通りを横切って

手をつないで歩いた


その町は夜が早くて

中心から離れるほどに

私たち以外に人影もなく

別に何かに追われていない

逃げてもいないのに

だあれもいないその世界を

逃避行している気分になった


もしかしたら私たちは

時間に限りがあると知っているから

余計に切ない気持ちになって

その切なさが余計に

結び目を固くしてしまうんだろう


どんなに素晴らしい一日も終わり

かならず明日が来るのには

ちゃんと理由がある


たとえば

薄っぺらい布団で疲れた足をからめて眠り

朝がきたらお湯を沸かして

インスタントコーヒーで作ったカフェオレと

甘い菓子パンを味わうことができるように


少なくとも

ちゃんと理由がある

Three

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3回目のデート

3杯のコーヒー

3歩後ろから

3度振り返る

3日前の電話

3粒のなみだ

3角な私たち


3度目の正直

もはや恋ではなく

愛かもしれない


随想 110531

このところ、毎晩はっきりとした夢を何本か立て続けに見ます。

現実さながらに鮮明でいて、それなのに設定のねじれた世界に

目が覚めて頭をふりふり・・・「ああ、ここが現実だ。」と思います。

どんなに恐ろしかったり嫌な内容だとしても

夢は私自身が作り出して見せているというのだから

裏側に隠されたメッセージを紐解きたいものです。

あまり深く眠れず、唐突で途切れがちではありますが。


右のリンパが腫れていると思ったら

舌の下に、クレーター(口内炎)が出来てました。

食べても飲んでも舐めても漱いでも喋っても痛いです。

ビタミンを摂取。そのうち治るでしょう。


20代の初めごろから続いている耳管開放症とも

長い付き合いになりました。季節の変わり目は特に。

これは発作時の不調をひとに伝えにくいのですが

頭を低く下げて前屈しているときは、耳の調子が悪いときです。


けれど良いことだってあります。

自転車で少し引き締まってきました。

たぶん体重は増えていますが、脂肪は筋肉に近づいているかしら。

仕事も、見直し期に入ります。(←自分で勝手に決めてみた)
気持ちを新たに6月を迎えたいものです。

生きる上で大切にすべきものごとの選択、適宜選び取る決断力。

家族、友達、仲間たち。それから自分自身について。


奇しくも5月の終わり。五月病よ、さらば。

例年よりも早い梅雨入りをした横浜にて。


missing

恋愛小説家


途方に暮れたまま迷子になると

夕闇が迫ってくるのが不安で

どこかにあるはずの旧い番号をさがす

刻々と秒針はまわり

影を長くした太陽も沈んでしまっても

いつまでも受話器をあげられないまま

うなだれているくせに


やっとの思いで抜けだした依存症が

こっちへおいでと手招きをする

聞きなれた声が鼓膜を震わせ

眼鏡の縁からしずくがこぼれる瞬間を


人恋しさに負けて堂々巡りになったころ

ぐらつくのはいつもこういうときだった

間に合わなかった落胆のなかに

安堵が入り混じりおかしな気持ちになる

また約束を破らずに一日やりすごせたと

ひとり小さなため息をつく

うちのごはん

恋愛小説家


テーブルに並んだお皿をまんべんなく回る箸

茶碗にお米を一粒も残さず

お椀に汁を一口も残さず

素材をどれもありがたく味わい

好き嫌いなし

もりもりなのに品がある


あなたが食べているときの姿は

たまらなくいいよ


「ああ美味しかった、ごちそうさま。」


しあわせだなぁと微笑むひとに

食べ物もしあわせだろうと思う

作っている私もしあわせだもの

うちのごはんは

みんなしあわせでいいね


My Life as a Dog

恋愛小説家


段ボールの隅っこから出てきた、懐かし物。

その一つに、消しゴムハンコがあったので、

水分が飛んでねっとりしたスタンプ台で押してみました。
たわむれに。


これは、中学生だったころに遊びでつくった犬ハンコで

イラストに使うスクリーントーンを切るカッターで、MONO消しを彫刻。

今ならもっと上手に作れると思いますが、これはこれで

不恰好なままで、いいのでしょう。

1994年の戌年には一度発掘され、ハガキを埋めるのに使われたような。


「My Life as a Dog」というスウェーデン映画がありましたね。

のどかな海辺の小さな田舎町。大人も少年少女も、個性的。

人生は悲喜こもごものイベントづくし。一期一会の連続。

気に入っていて、漠然と良かったと思うのに、

物語の細かなエピソードを忘れている。

久しぶりにまた観る機会があったら

見えるものも、感じるものも変わっていることでしょう。

主人公の少年も気持ち、もう一度、確かめてみたくなりました。


今日はずっと雨です。

赤い手袋

赤い手袋をして待ち合わせ場所に行った。

いつかの誕生日に母がくれた、小さなリボンがついた手袋だった。

並んで歩く彼とは、まだ手をつなぐほど親しくはなく

それでもうっかり指先が触れ合うほど接近していた。


その日、ベテランカップルしか訪れないような煙もくもくの店で

鉄板を挟んで向き合うふたりがとても愉快に思えて

胸の奥が陽気にはずんだ。いい人だなぁと、笑った。

お腹いっぱいになって、焼肉みたいな匂いになった髪のまま

コートの襟を立て、赤い手袋をして、

すっかり冷え込んだ街をぶらぶら歩き、それから。

いつの間にか、手をつないでいた。


けれども彼は少し不満げで、何か意味ありげな顔をしており

私はついさっきつけたばかりの手袋に気付くと「ふふ。」と、肩をすくめた。

赤い手袋は片方だけポケットに突っ込まれ、

そうして枝に巻きつく蔓のように、ふたりは自然と指を絡めたんだ。

早くこうして歩きたかったと、本当はずっと思っていた。

もしかしたら、お互いに同じことを思っていたのかもしれない。


あれからずいぶん経つけれど、

赤い手袋は片方だけ、やけに毛玉がついている。

優しさやときめく想いを忘れそうになったら、

寄り添い、ときどき目を合わせ微笑んだ夜の散歩を思い出せばいい。

ラブレター

親愛なるひとへ。

昨日話したかったこと、とっておくね。

もう外が明るくなってきたけど、
一日ごとに、世界に朝がくることを当たり前だと思わず
感謝したい気持ち、抱えています。
たとえ近くにいられなくても
あなたがいるから、今日がうれしいということも
気付いたら余計に、愛おしくなりました。
これ以上ないほど好きだと思っていたのに
100メートルの新記録みたいに、不可能も青天井に破られていく。

朝焼けに森の暗い輪郭が浮かび上がる色が好きだといいました。
降るような星たちが溶けていく夜明けを。

美しいものも、どんな景色も
同じものを見据える、あなたのその眼と
ともに、眺めていきたいです。
曲がり角に、山道に、袋小路に
二人三脚で活路を見出だす、あなたのその脚と
ともに、歩いていきたいです。
ともに、生きていきたいです。

良い一日の始まりに
ささやかでありふれた日常に
心から、ラブレター送ります。