「障害を持って生んでしまって申し訳ない」と、1歳のダウン症のお子さんを持つMさんから手相心理カウンセリングのご相談を頂きました。
家族も親戚も、誰ひとりとして彼女を責めてはいないし、ダウン症だからと偏見をもっていないのに関わらず、お母さんだけが、障がい児を産んだことで周りに対して「期待に添えられなくてごめんなさい」と罪悪感を持っていることを話してくれました。
上に4歳のお姉ちゃんがいて、ご主人は仕事で忙しく、ワンオペ状態でいっぱいいっぱいな上に精神的に限界だと感じてのご相談です。
そこで「期待」と言う言葉を辿っていくと、このお母さんの気持ちがラクになる手がかりがありました。
Mさんが小さい時、両親ともに自営業で忙しく、親にかまってもらえませんでした。
そこで、かまってもらうためには褒められるようなことをしないとだめ、と考えていたそうなんです。それでないと自分には価値がなくなるとさえ考えていました。
幼少期に思い込んだことは、大人になってもずっと変わらず、人から褒められるようなことをしようと努力を重ねてきましたが、彼女がいくら努力してもダウン症という事実は変わりません。
ですから、このどうすることもできないこの状態に戸惑っていたのです。
しかし、このままでは、健常児は良くてダウン症はダメと言っているのと同じです。
それはあまりにも子どもに失礼です。…というのも、わかっているから、なお辛いのです。
と、Mさんと話をしている最中に、私は自分の体験を思い出しました。
私は次男を妊娠中にダウン症の疑いがあると言われ、非常に悩み、まだ生まれてないのにダウン症の専門医を探したり、障害の子どもをもつ友人に相談したことがありました。
そして結局、生まれたのは健常児でした。
友人にその報告をすると、「よかったね」と言われ、では「ダウン症はよくないことなのか?」と、また悩みました。
友人は「健常児にくらべて、悩まなくてもいいことを悩むつらい時間が少なくすむから、よかったという意味だよ」と、教えてくれました。
それを聞いて、私の人生には、きっと障害児の親になって『取り組む課題』は用意されていなかったのかもしれないと思ったことがあったのです。
健常児だから、幸せを約束されているわけでもないし、ダウン症だから、不幸せなわけでもありません。
ということも、頭では理解されているお母さんに、手相からのメッセージをそのままお伝えしました。
ますかけ線の人は、周りが「あーだこーだ」と言っていても、本人は動ぜず大物です。
真剣に悩み、一生懸命に生きた先に、きっと「ここにつながっていたのか!!!」と思える超スーパーミラクルハッピーな日がくることが、大いに期待されます。
とお話した翌日、Mさんからこんなメールが届きました。
よかったです!!
頑張ってるお母さんに、頑張れなんて言えません。
ただただ、健やかなお子さんの成長をお祈りします!!
手相は0歳児にもあります。
お子さんのよいところ、お母さんの良いところを知り、誰もがハッピーになれる子育てを応援します。