地元の渋谷区の笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地区を通る都道「水道道路」の沿道のまちづくりを進めています
水道道路沿道のまちづくり構想について、2020年6月のブログに書きました↓
3キロメートルある水道道路のうち、その半分の1.5キロメートルには都営住宅が立ち並んでいて、1階部分が空洞のピロティや空き店舗になっているのが課題です。
↑のブログで報告しましたが、ここを地域のために活用していくことを進めています。
都営住宅の併用店舗跡とは
あらゆる可能性を探るために、渋谷をつなぐ30人のN渋チームメンバーの皆さんと一緒に「空き店舗」の視察に行ってまいりました!
N渋メンバーについては、こちらのブログ↓
N渋メンバーと地域の皆様の意見交換会についてはこちら↓
併用店舗は、民間では次の利用ができない
東京都住宅政策本部の説明を伺いますと、都営住宅でこのように長年空き店舗になっているところは「併用店舗」というものだそうです。都営住宅を建設した当時、この土地に住んでいた方などが、1階に店舗を構え、上層部に住まわれていたものだそうです。
その後、高齢化や転居などで閉業されると、併用店舗を他の民間の人に貸すことができないというルールがあるのだそうです。
したがって、都営住宅ではこのような空き店舗となった場所は、その後の利用ができず、そのままになってしまっているという実態があることを教えていただきました。
併用店舗跡は「行政」なら利用可能!!
空き店舗となっている併用店舗跡は、民間で活用することはできないものの、行政が公共のために活用するのはOKです。
つまり「東京都」または「渋谷区」が、公共の利益のために利用することは可能です。
ですので、どのような利用方法だったら現実的なのかを模索したいと思い、この度視察をさせていただきました。
空き店舗を視察
(店舗の入り口は裏側)
水道道路の空き店舗が並んでいる都営住宅を2カ所視察させていただきました。(幡ヶ谷地域と笹塚地域)
(写っているのは息子のニコ)
併用店舗はとても小さいお部屋でした。息子のニコも一緒でしたのですが、彼の大きさと比較してみてもらえると分かりやすいと思います。とても綺麗でした。
こちらは別の部屋。
壁はコンクリートがむき出しのところもあります。
店舗内にトイレは無く、水道が玄関脇についているだけでした。
水回りの施設としては、かなり脆弱な印象です。
店舗によっては、このような収納がある部屋もありました。
水道道路に面している表通り側は、このようなサッシになってました。
地域コミュニティー拠点として活用可能!
視察をして、2018年のササハタハツワークショップや、渋谷をつなげる30人のN渋チームなど、地域から求められてきた「地域コミュニティー」の拠点として活用するには、十分に機能しそうだと感じました。
福祉施設として利用するのは難しい
2020年6月のブログでは、空き店舗に高齢者向けの福祉サービス事業所が入居することで、居住者の生活を支えることができたら良いのではないかとの考えを書きました。
しかし、視察をしてみて、一つ一つの部屋がとても狭いこと、トイレがなく、水回りの施設が脆弱であることから、そういう利用は難しいだろうと判断しました。
とはいえ、この地域の高齢者向けの福祉サービスが充実していく必要があると考えていますので、他の場所での取り組みに繋げていくことにいたしました。
今後は、渋谷区と東京都にそれぞれ提案します
今回の視察も踏まえて、地元のヒアリングも進めながら企画書をまとめて、渋谷区や東京都に提案をしていきます!