2018年、末期がんの母と最期の思い出として、母と私の2人で急遽旅行で訪れたのが伊勢でした。
その翌年、亡くなった母の追悼を兼ねて旅行に行けなかった弟夫婦も誘い、我々夫婦と4人で同じ時期、同じコースで伊勢を訪れたのが4人での秋の伊勢旅行の始まりです。
伊勢神宮のお守り(開運鈴守)の色が4色だったため、4年間毎年伊勢を訪れ、お守りも2022年に全色揃いました。
全色揃ったので今後はどうするかについては 早朝の内宮参拝 でも触れていますが、私として以前から京都府宮津市の籠(この)神社に参拝したいと考えていました。
元伊勢ってどういう意味でしょうか?
簡単に説明すると、昔この神社では豊受大神をお祀りしていて、当時天照大神は宮中でお祀りしていたのですが、それでは畏れ多いとの事で各地を巡り、この地で豊受大神と一緒にお祀されるようになりました。
その後、天照大神は伊勢(内宮)へ、そして約450年後に豊受大神も伊勢(外宮)へ移られたのが477年と今から1500年以上も前の話です。
それ故、籠神社は元伊勢なのですね。
尚、天照大神が住まわれたという元伊勢は他にもありますが、天照大神と豊受大神が一緒に住まわれたのは籠神社だけです。
伊勢神宮の内宮正殿は唯一神明造と称され、同じものを作ことは許されていないのですが、籠神社の社殿は伊勢神宮内宮の正殿に最も近いと言われています。
参拝すると確かに伊勢神宮の雰囲気がする荘厳な社殿でした。
境内の中は撮影禁止なので、残念ながら撮影出来るのはここまでです。
急遽、母と人生最後の思い出として訪れた伊勢神宮。
そして、今回念願だった籠神社で毎年4人で訪れていた秋の行事としての伊勢神宮参拝を終わろうと思います。
次回、再び4人で伊勢神宮参拝は式年遷宮がある2033年を検討しています。
であれば、その前年にも参拝して、古い社殿で最後の参拝も行いたいですね。
という事で、10年先も皆元気で参拝出来る事を願っています。