店頭看板の事例(スーパーの初さんま) | 値上げができる店頭看板の考え方・作り方

値上げができる店頭看板の考え方・作り方

もしも今、みんながサボらず一生懸命働いていて、利益が思うように出ていないのだったとしたら、それは単価が低いのが原因です。思い切って値上げをしてみませんか? 店頭看板を通じて、値上げができる考え方をお教えします。

こんにちは、集客できる店頭看板の販促相談員の伊丹芳則です。

スーパーさんの『初さんま』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。

【現状の店頭看板の書き方】

  


【コメント】

スーパーさんの鮮魚コーナーで、入荷したての発泡スチロールの箱ふたに、直接書かれた店内看板です。

パッと見て、『力が入っているな・・・』、『どうしてなのかな?』と感じました。


よく見てみると、今年は初漁の漁獲量が少ないため、例年の2倍以上の値段になっているのが理由のようです。


それで、看板のなかで値段が高い『言い訳』しているのかと、納得しました。

でも、漁獲量が少ないなら、それを強みにできるのに・・・・・




ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。

『>』が原文。

『→』が説明文。

『◆』が変更文。




【現状看板の文章】

>北海道より
>新物『初さんま』入荷しました!
>毎年200隻の船団で初漁にでますが、今年はまださんまが少なく80隻しか漁にでれませんでした。なので、初セリは高値でした。

>高値ですが、初物を食べると75日長生きできるといわれているようです。
>是非ひと足早くいかがですか?




→『漁獲量が少ない』ことを強みにするには、まず『ターゲットの絞り込み』が必要です。

→今回の場合は、多少高くても買ってもらえそうな人を『ターゲット』にして、まず呼び掛けます。

→そして、『初物の漁獲量が少ない』=『今しか食べられない、希少で数に限りがある』と、強みにして打ち出します。

→最後は、ちょっとあおり気味に行動を促すという流れです。




【変更後看板の文章】

〈例えば〉
店頭看板の事例
(スーパーの初さんま)
初物が大好きなあなた必見!
北海道沖『初さんま』入荷しました。

今年7月解禁のさんま漁は例年より漁獲量が少なく、とても希少です。

少し高値ですが、旬の走りの初物を食べると75日長生きできるなど、とても縁起がよいとされています。

今しか食べらせません。早いもの勝ちです!




【今回のポイント】

→『例年の2倍以上の値段』を弱みと捉えて、言い訳をするのでなく

→『初物の漁獲量が少ない』=『今しか食べられない、希少で数に限りがある』と、強みにして打ち出すことが今回のポイントです。

→ターゲットを絞り込んで、しっかりアプローチすれば、必ず反応してもらえるお客さんがいます。





こんな感じです。

店頭看板の書き方はいろいろあります。

納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社アイ・マーケティング  伊丹芳則


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