夢・恋愛・家族のこと。。。。学生だった私は、
さまざまなことで悩んでいた。
その中でも病気のことが深く、
自分の中に根づいていたのだと気づかされ。
オーストラリアを2週間旅した中で、彼女と出会った。
最後の夕食のあと。
子どもたちがいなくなったダイニングで、
私は、家族以外の人間の前ではじめて、
病気のことをかなり感情交じりに話し始め、
気づいたら声をあげて泣いていた。
子どものように、嗚咽交じりで肩を震わせ、
「私もうやだ!」「ずっとこの身体から逃げたかった!」
私はまるで怒っているようでもあった。
何がしたいのか分からなかったけど、
悲しい気持ちが連続的にこみ上げて、
大人のくせに相当ひどい泣き方だったと思う。
そんな無防備なわたしのことを、
彼女は、突然自分の胸に引き寄せて抱きしめてくれた。
まるで「全部吐いていいのょ」とでも伝えたいかのように、
どれくらい抱きしめてくれたか分からない。
ギューってきつく、抱きしめてくれたんだ。
彼女の胸の中で、流れる悲しい涙が、
途中からあたたかくなっていたことに気づいた。
彼女は私に勇気というプレゼントをくれたんだ。
あのとき、私の中に小さな勇気が芽生えて、
いま、私が病気と一緒に生きようと思っているのも、
彼女と出会えたから。
まだ何もお返しできないまま、
彼女は旅立ってしまった。
この先自分がどう生きることが、
彼女に返せることなのか、
そういうことをぼんやり考えている。