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BUCHI Days

「尋常性白斑」と生きてきたこと、生きてゆくこと。


夢・恋愛・家族のこと。。。。学生だった私は、

さまざまなことで悩んでいた。

その中でも病気のことが深く、

自分の中に根づいていたのだと気づかされ。



オーストラリアを2週間旅した中で、彼女と出会った。



最後の夕食のあと。

子どもたちがいなくなったダイニングで、

私は、家族以外の人間の前ではじめて、

病気のことをかなり感情交じりに話し始め、

気づいたら声をあげて泣いていた。

子どものように、嗚咽交じりで肩を震わせ、

「私もうやだ!」「ずっとこの身体から逃げたかった!」

私はまるで怒っているようでもあった。

何がしたいのか分からなかったけど、

悲しい気持ちが連続的にこみ上げて、

大人のくせに相当ひどい泣き方だったと思う。


そんな無防備なわたしのことを、

彼女は、突然自分の胸に引き寄せて抱きしめてくれた。

まるで「全部吐いていいのょ」とでも伝えたいかのように、

どれくらい抱きしめてくれたか分からない。

ギューってきつく、抱きしめてくれたんだ。

彼女の胸の中で、流れる悲しい涙が、

途中からあたたかくなっていたことに気づいた。



彼女は私に勇気というプレゼントをくれたんだ。



あのとき、私の中に小さな勇気が芽生えて、

いま、私が病気と一緒に生きようと思っているのも、

彼女と出会えたから。


まだ何もお返しできないまま、

彼女は旅立ってしまった。


この先自分がどう生きることが、

彼女に返せることなのか、

そういうことをぼんやり考えている。




彼女と4年ぶりに再会したのは、

1ヶ月前の8月21日。


焼けた小麦色の肌。

オーストラリアの太陽のような、

そんな笑顔の彼女。


それから10日もしないうち、

彼女は旅立ったという。


先月会ったときにハグしてくれたのが最後。

彼女とハグをすることはもうできない。


この1ヶ月。

正直、夢を見ているような気持ち。


健康な人間が

ある日突然いなくなってしまうなんて。


死は病気や高齢になったときに

自分の身に忍び寄るものだと思っていた、

そんな自分に気づかされた。


彼女に出会わなければ、

いまの私はいない。

彼女は私に愛を注いでくれた人。




いつだったか、少し前のニュースなのだけど、

アトピーでいじめにあっていた中学生が焼身自殺をしたニュースを聞いて。

あのニュースをTVで知ったとき、わたしは胸がものすごく痛かった。


その子が何でそこまで追い詰められていたのか、
ほんとのところはその本人以外誰にも分からないけれど。。。

自分の外見のことで死にたくなるくらい追い込まれていたとしたら。。。
誰かの一言に深く傷ついていたとしたら。。。
自分の体から逃げたくなってとった行動だったとしたら。。。


いま、世界にはもっと想像力が必要なのだと思う。

自分が所属する団体や価値観が全うであるとは思わずに、

目の前に在る全てのモノは必要だから存在しているのだと、受け入れる勇気。

違う価値観に遭遇したときにも、心から相手に耳を傾けられる勇気。


この世に存在する病気は治ればいいけれど、

たとえ治らなくても、抱えてるものを軽くする手段はあるよ。

周りからの想像する力・思いやりの気持ち、そして、

自分はこの世に無二の存在であり、自身を否定せずに強く信じる勇気。

内側からのパワーと外側からのパワーが一緒になったとき、

絶望の中に新しい「生きる力」が生まれる。


その子がどんな思いで自分の身に火を放ったのか。。。

思春期の彼の心に周りからの言葉や視線がどんな風に刺さっていたのか。。。

想像するだけで涙が出てくる。

1つしかない命のことを私たちは無駄してはイケナイ、絶対に。絶対に。