「ウルロォーン ウルロォーン」
「ぴっぴ ぴりり ぴゅーる ぴゅる
そらそら おどれ ぴゅーる ぴゅる」
6歳の息子が突然口づさんでいました。
『おどりトラ』(福音館書店)
再話 金森襄作
絵 チョンスクヒャン
踊りの好きなおどりトラは、狩りの最中にも踊りだしてしまい、山の仲間から追い出されます。
その後、おどりトラは踊りの腕を磨き、病気を治すなどの不思議な力を持うようになり、人々に喜ばれます。
久しぶりに山に戻ったおどりトラを、トラの仲間は喜んで迎えます。
お祝いのごちそうを探すため出かけたトラたちは、人間の臭いを嗅ぎつけ、駆け出します。
ウルロォーン ウルロォーン
きこりは、必死に柳の木の上に登りますが、すぐ下までトラが迫ったため、この世の最後の思い出にと、笛を吹き始めます。
ぴっぴ ぴりり ぴゅーる ぴゅる
すると、おどりトラが…。
きこりの運命は…。
韓国・朝鮮の昔話で、お話の展開が面白く、絵も迫力があり、また、おどりトラの表情も滑稽で、子どもたちを最後までしっかりと引き付けます。
また、絵本の中に出てくる言葉が、リズミカルで心地よく、耳に残ります。
3歳の息子も気に入って、何度も読んでいました。
たくさんの子どもたちに届けたい絵本ですが、現在品切れ中で、購入できません。とても残念です。
東京子ども図書館が行った、子どもたちによる、復刊してほしい本の投票でも、上位にランクインしていました。
今年の干支でもあるし、ぜひ復刊してほしい!!です。
図書館で借りて、ぜひ読んでみてください☺️