「FINAL FANTASY VII REBIRTH」をクリア。
↑前作はこちら
・・・長かった。
とにかくこれに尽きます。これは個人差あるけど、自分には「長過ぎる」部類に入るかな。クリアでほぼ100時間、PS5から見れる起動時間は130時間を越えてました。社会人で働いてたり、主婦で家事育児頑張ってる人が隙間時間で遊ぶにはガチで数ヶ月要するレベルです。挫折することなく終われたのは面白かったからなんだけど、もう少しだけ短くても良かったかなと思った。
(以下ネタバレ無しレビュー)
ゲームの流れと所感
前作でミッドガルを出た直後から始まり、ニブルヘイムなどを経て、古代種の神殿~忘らるる都まで。体験版でニブルヘイム(chapter1)のプレイしたデータがあると一部をスキップ出来たりと親切な作り。
ニブルヘイム過去編でのクラウド(cv:櫻井孝宏)の演技にはマジで驚いた。オリジナルをプレイしていてここのクラウドの状況を理解してると鳥肌立つレベルの凄さ。ここは声が付かないと演出出来ないものなので初っ端からリメイクのありがたみを実感出来る
個人的にここのニブルヘイムのお話はオリジナルでも好きなところなので、大筋は変えずにオリジナルで見えなかった部分が見える演出や追加要素はとても良かった。
カー厶からジュノン、コスタ・デル・ソルは今回のサブクエスト、収集要素であるワールドレポートやカードバトルなどのチュートリアルも兼ねており、ストーリーを進めつつ、ゲームの流れも理解出来るようになってるのは良かった。個人的にストーリーの進行上、強制的に本筋と関係ないミニゲームやらされるのは好きじゃないんだけど、序盤は良かった(序盤は・・)
ジュノンはなんと言っても新社長就任パレードだけど、音ゲーのようなミニゲームに変更されていてここは好みが別れそう。前作にもあった音ゲースタイルだけど、変わらずタイミングが分かりにくく、ボタン表示のテンポが悪いので難しい。ここに至るまでの兵士集めはリメイクされたジュノンを探索しつつ、ギャグ要素満載で楽しかった。そして前作から引き続きカッコいいルーファウスぼっちゃん声も良いんだけど、戦闘スタイルがカッコ良過ぎてリメイクでは一番好きな敵キャラです。
コスタ・デル・ソルは発売前から話題だった通り、オリジナルではただ通り過ぎるだけだった街を良くここまでという感じでイベントであったり、ミニゲームを多く配置して「遊べる街」になっていました。水着だとかはおまけ程度に感じたけど、本作で重要な好感度イベントのためのストーリーや設定の肉付けも担っていて、ただ通り過ぎる街だからこそ、こういうことが出来たんだなと思った。
↑意外にもコスタ・デル・ソルではスクショ少なめ
コレル、ゴールドソーサー、ゴンガガはリメイクされたグラフィックとマップに驚く場面が多かった。ゴールドソーサーは言わずもがなですか、ゴンガガは「こうなるんだ」とシンプルに関心。砂漠からゴンガガエリアに入る時に自然にBGMが変化する演出だったり、オリジナルやった人は感動すると思う。
コレルからバレットの過去話が始まるけど、ダインの声を津田健次郎さんにしたのはGJ過ぎた。オリジナル以上にドラマチックに描かれていてとてもよかった。
ゴールドソーサーも本作において膨らまし甲斐のある場所だったと思うけど、悪ふざけに思えるオリジナル要素も含めて個人的には良かった。が、これを受け入れられない人も多いのは仕方ないかな。前作から言えることだけど、悪ふざけのセンスは無いに等しい。出来の悪い龍が如くみたいなギャグ描写が圧倒的に多い。
ゴンガガを経て、コスモキャニオン。ここはオリジナルで場所もストーリーも好きなところなので期待していたけど、めちゃくちゃ良かった。オリジナルでほぼ一枚絵だったマップがあそこまで濃密に拡張され、内部も細かいところまで描かれていて今作で1番ブチ上がりました。
レッドXIIIもとい、ナナキの掘り下げもほぼオリジナルの通りで声がついた恩恵も大きく、めちゃくちゃ感情移入出来た。山口勝平さんがレッドXIIIとナナキを見事に演じ分けており、峡谷の戦士のくだりはオリジナルでも泣けたけど、より泣けます
ここから再びニブルヘイムへと話は移り、ゴールドソーサーでのデートイベント、古代種の神殿、忘らるる都と繋がっていきます。ゴールドソーサーのデートイベントはティファでしたけど、全クラティ推し衝撃の演出があったり古代種の神殿ではFF10のセルフオマージュと思われるシーンがあったりと見所は多いです。終盤は変更点やオリジナル要素が多いもののストーリーの大筋は原作通り。これはある意味ではネタバレなんだけど、実際のところはプレイしてみてほしいです。
3作目に向けた伏線はちょっと過剰w リメイクで広げた風呂敷をさらに大きく広げたのできちんと回収出来るのか心配ですが、こう言ってるらしいので信じて待ちたいと思います。大筋を変えない=終着駅は一緒ってことだしね!
「『#FF7リバース』のエンディングで広げてしまった謎を全て回収して、原作を超える感動のエンディングを迎えられることを皆さんに約束したいと思います。」
— ゲームのはなし (@gamenohanashi) 2024年6月15日
Co.ディレクター鳥山求氏がINACON2024にて発言。https://t.co/OtRAyrJnuM pic.twitter.com/8L0MSJEFpS
総評
↑REBIRTHのレビューなのにこの人の話ないなんて!
色々書きましたが結論「長かった」が最大の感想になってしまうくらいボリューム過多でした。ミニゲームもあんなにいらない龍8もそうでしたが、所謂JRPGは国内だとP5R。海外だとウィッチャー、フォールアウト辺りを意識し過ぎるのはやめた方が良いと思う。龍8は上手くトレンドを料理して龍が如くっぽく仕上げてたと思うけど、本作はリメイクと言うこともあり、オリジナルを尊重しつつコンテンツ増やそうと努力した結果「ごった煮」「闇鍋」感が凄かった。美味しくない物が入ってても、出汁(原作)が良いから100時間プレイ出来たけど、ボリュームがあることが必ずしも正解じゃないってことを分からされる作品でした。
オープンワールドについても挑戦したことは素晴らしいし、終盤タイニーブロンコを操作してマップを移動する感覚はオリジナルのフィールドを移動してる感覚に限りなく近いし、「ここまで出来るんだ」と感動した部分も多かった。しかし、広大なマップのほとんどが「意味の無い場所」で構成されているせいで探索する楽しさは皆無。ワールドレポートを埋めるのもほぼほぼファストトラベル駆使することになるのでオープンワールドである意味があったかと言うと・・・。次回作はもうちょい狭くて密度を上げてほしい。
キャラについて。前作でいうレッドXIII的立ち位置だったヴィンセントとシドのプレイアブルについては次回作に期待するとして、分作にした弊害でラスボスとその展開が前作と変わり映えのしないものになってしまっていたのは残念でした。演出は熱いんだけどね。でも「またお前かい!」ってのは否めず。あとエアリスについては前作から引き続き、とても魅力的に描かれていました。心理描写含め、内面があまり見えないキャラと思っていたけど、コスモキャニオンでのスピーチだったり、ゴールドソーサーでの歌だったり。良いシーンがたくさんあって、オリジナルの何倍もキャラクターとして好きになれた。ティファとの関係もとても尊く、クラウドを含めた三角関係もより感情移入出来ました。
ってレビューも長い!
でもそれだけ色々考えながらプレイしたし、良い旅だったと終わってみれば思います。2周目とかトロフィーは今は考えられないけど、たくさん撮ったスクショは残しておこう何年後か分からない次回作も楽しみ!
【総評】89点(A+)
↑彼についてはネタバレになるので敢えて・・ね。
【おまけ】ユフィちゃんベストショット集
スタッフにも愛されてるのが丸わかりなくらい台詞量、出番がとにかく多かったユフィちゃん。戦闘も楽しくて好きでした。ティファがベストガールなのは変わらないけど、FF7ガールズは全員魅力的です!
(PS5/パッケージ版でプレイ)