闇稽古、闇修練とは、ダーティな反社会的な話しではなく、夜間・深夜の稽古、修練のことです。
ダークパワーを上げる、ダークサイドの修練というものも世の中には存在しますが、武道、武術の王道を歩む合気道S.A.越谷・春日部には無縁です。
昔の武術の稽古に、ある程度になった人間達だけで闇の中、薄明かりの中で剣を振ったり、組手などをする闇稽古をされたそうです。
私も山籠りをして、様々な夜の闇を体験しています。
五感のなかでも重要な視覚情報が抑えられる結果、残りの四感に意識が集中します。
視覚から得られる情報は五感を100%とすると約80%だそうです。
つまり、闇で目が見えないと普段の20%の情報で行動しなければなりません。
聴覚はもちろん、嗅覚や触覚(皮膚感覚)までがフル活動します。
太陽が沈んでも人口の灯で生活する現代人が眠らせてしまった本能を蘇らせるのが闇稽古です。
そんな稽古を継続すると、潜在意識である第六感の扉まで開くことになります。
さて、我が合気道S.A.越谷・春日部でも、昨日の稽古中、期せずして、闇稽古となりました。
稽古中に、雷鳴が轟き、激しい豪雨となり、雲放電の後、閃光が走り、雷鳴は破裂音に変わり、近くで何回も落雷が続きました。
そして、突然の停電。
<今日は停電になるかもしれない>
今まで何度か稽古中の雷雨は経験していますが、昨日は、そんな予感がしたので、停電で稽古が遅れないように生徒さん達に告げて、進捗ペースを調整していました。
予感は当たり、突然の停電。
いきなりの闇に『暗順応』の時間が必要です。
子供の読んだ忍者の本には、闇を見通す為の術が紹介されいましたが、今回は不向きです。
そこで山籠りで身につけた闇を見通すやり方をしました。
街灯の光が窓から、わずかに差し込むので、新月の闇夜に、滝行に向かうため、全身の感覚を研ぎ澄まして山道を登るよりも楽です。
しかも足元も平らなフローリング(板の間)ですから、片側が崖の未舗装の道と異なり安全です。
新月の山道で足を踏み間違えて崖に落ちると、発見されるのは、よくて翌日ですし、大怪我をすれば、朝まで命が持たないかもしれません。慣れた滝への道を普段の何倍も時間をかけて、丁寧に足を進めました。
今回は生徒さんからの希望の声もあったので、復旧までの時間を利用して、初心者レベルの闇稽古としました。
『生徒さんを達人にする』が、私の稽古場の指導方針です。
生徒さん達は、普段の何倍もの集中力で振っていたはずです。
突然のアクシデントでも、予測をしていれば、慌てることなく、普段出来ない稽古をすることが出来ます。
復旧して明るくなったので、感性が鋭くなった生徒さん達に、よい機会と体幹、体軸を使った『感性の合気道技』を指導をすることにしました。
体感、体軸の鈍い人には、教えても時間の無駄になる技です。
いかなる時も平常心で乗り越えるのが合気道S.A.越谷・春日部流です。
◆合気道S.A.越谷・春日部に、ご関心をお持ちになられた方は、是非、稽古の見学をされて下さい。
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