私は『武術としての合気道』を指導伝授している流派の師範です。


「武術として」と前置きをつけるのは、武術ではない合気道が存在するからです。


もちろん、教える側、学ぶ側の方々が武術、非武術のどちらを選択するも自由です。


ただ武術としての合気道を選択した場合は、稽古の先に『生き残る』というテーマが常にあります。



かつては戦場で生き残る為の心身の使い方、技法は、平和な時代では、様々な命の危険に遭遇する、万が一の時だけでなく、人間関係のストレスや仕事での不調、さらには病魔などからも身を守る為の稽古になっています。


人生の時化(しけ)と凪(なぎ)を察知して、どのように過ごすか知り実践するのが、武術合気道です。


人生の荒波の時だけでなく、穏やかな時をどのように暮らし過ごすかが、合気を学んだ人生の達人です。



武術とは一瞬に命をかける技術です。


『電光石火の技が生死を分けます』

 

その感性が磨かれる事で、人生の選択肢を間違える事が無くなります。


もし、状況が変化して選択肢にズレが発生しても、すぐに軌道修正が出来るのが生き残りの武術です。



型にはメリットとデメリットがありますが、型にはまってしまい、失敗したときに変化が出来ないのが、非武術的な生き方です。


武術としてのリアルな合気道には、変化技や連続技、応用技があります。


型にはまってしまった稽古とは、自動販売機のようなもので、お金を入れてボタンを押したら、決まった商品(型)が出るだけです。


もし、品切れのときに、他の商品を選択して買うことは出来ません。変化技が無い状態です。


また、お釣り切れのハプニングには他の商品も購入出来ません。応用技が無い状態です。


想定外の場面に遭遇した時、他の技に変化が出来ること、またはお釣り切れのときに、スマホでPay払いが出来るという応用が出来る事が、リアル武術合気道です。


そのために、どのように稽古をするのか?


削ぎ落とす稽古です。


『シンプル イズ ベスト』が達人の特長です。


無駄と無理と無茶がないのが達人の技です。



合気道は合気を修得する武術です。


合気は理屈や精神論ではありません。


狭義では、相手の攻撃のタイミングと合わせる戦闘技法ですが、広義ではよりよく生きるために実践する心法です。


個人的な意見ですが、人生の苦しみや困難の多くが、無理や無駄や無茶の積み重ねが原因のように思っています。


合気とは、道理に沿った、有益で堅実な行動をすることです。


哲学的に言うと『天の意思と一つになり、道を踏み外さない生き方』となるでしょう。


そのためには、『無駄』と『無理』と『無茶』を削ぎ落とすことです。


成功と満足な人生を送るには、この3つを削ぎ落とす必要があります。


削ぎ落とすことで心身が自由になり、的確な変化や応用が可能になります。


型で始まり型で終わるだけの稽古では、相手の無抵抗と協力で倒れる事を習性としてしまうので、削ぎ落とす事は理解出来ません。どこを削ぎ落とすのかもわかりません。


武術合気道では『型稽古』から始まり、相手の抵抗や反撃のある世界で使える『技の稽古』へとステップアップして行きます。


他流派で有段者になられた方々が、合気道S.A.に入門して白帯から、再び稽古を始めた理由は一つです。


それまでの無抵抗、協力で成立する型稽古で手にした黒帯が、抵抗や反撃が当たり前の路上のリアルな護身の場面で使えるか?


その疑問が頭か消えなかった方々です。

 

合気道S.A.に入門して気づかれました。


何年も稽古して来た『型稽古のための型稽古』こそ、削ぎ落とすべきものだ!と。



では、どこをどのように削ぎ落とすのか?


ここが1番肝心です。


当たり前ですが、削ぎ落とすべきところと絶対にそぎ落としてはいけないところがあります。


それを区別するためには、丹田と体軸というセンサーが必要になります。


私が体軸と丹田を構築し強化する合気道を指導しているのは、的確な削ぎ落としをするためです。



◆合気道S.A.越谷・春日部に、ご関心をお持ちになられた方は、是非、稽古の見学をされて下さい。


◆また、合気道は体験しないとわからない武術です。一日無料稽古体験も出来ます。


見学・稽古体験をご希望の方は、下記のHPから、お申し込み下さい


合気道S.A.越谷・春日部 HP

www.aikido-sa-ksgk.com