グルジを中心に弟子一同で演奏しました。
直前に裏方でグルジから、
「フルートは持ってるだろ?今から吹くから一緒に吹きなさい。」
と、直接声をかけて頂いてました。
そうでなくても吹きますが、言葉数の多くないグルジから声をかけられるのは本当に嬉しいです。
祭壇を整えてから席に着いたラケシュが私の横に来ました。
いつか生徒としてラケシュの横でバンスリを演奏してみたいと、ついさっきまで思っていたのに、数時間後に叶いました(笑)
独立して成功している生徒も、新しい生徒も一緒にグルジの演奏に伴奏します。
大人数が誰も音を乱さずに、本当に美しい。
途中で、グルジ横にいた生徒がラケシュに席を譲ったので移動してからは、目の前のラケシュとグルジの演奏を見ていましたが。
いつも通り演奏するグルジを見ながら、嬉しそうにケラケラ笑い続けるラケシュを眩しく観察してました。
普段はトップアーティストとして、先生として一線にいるラケシュも、この時ばかりは生徒の1人で幸せそう。
普段は他の演奏家に譲ってばかりのラケシュも、この時ばかりはほかの生徒に譲らずに吹いていました。
近くの生徒や、後ろの私の方を見ては満面の笑みで笑いかけるラケシュ。
これだけ大物になっても、バンスリに対してはとても純粋なままのラケシュと、そんな生徒達を笛一本で引っ張り続けるグルジ。本当に美しい。
昔ラケシュが、テレビのインタビューで、グルジの域には1%も到達出来ていないと言った意味が分かります。
これだけの生徒と、インド音楽界を1人で背負い続けているのだから。
ケラケラ笑いたくなるような陽気で明るい合唱でした。