夜中に家族みんなが家に帰ってきても寝ているふりをしてやり過ごそうとしていた。 午前0時。
隣の部屋から電話で話すHappy birthday!!! の声が聞こえてきた。
そう、今日は私の憧れの人の誕生日!
すぐにピンときた。
慌ててベッドから飛び降りて、髪もボサボサのままゾンビのようにフラフラと部屋から飛び出した、
Happy birthday ○○...,
と叫んでみた。
私が寝ていると思い込んでた家の人たちは慌てて、「電話はどこだ!!yukaが起きて泣きわめいてる!!」
完全に夜泣きの赤ちゃんを発見したかのような騒ぎで、他の部屋からも何事だ!と人が出てきた。
と電話を持って下の階に行っていた先生を呼び出してくれたものも…
いざ電話を差し伸べられると恐ろしくて受け取れない
だって憧れの人だもの。
直接お祝いを言うなんておこがましい。
先生伝いに私からお祝いを伝えてもらっただけでも有難や有難や~。勿体無い勿体無い。
バチが当たってしまうわい。
厄年だし、なおさら恐ろしや。
差し出された電話口に耳をかざせばお声が聞けたのかと思うと勿体無いけれど、後でYouTubeにアップされてるインタビューでも見よう。笑
いつもでも遠くで輝いていておくれ。
あえて遠すぎるくらいの、自分からは手が届かないくらいの距離感が私にはちょうど良いんです。変人と思われても仕方ないんです。
憧れる存在がいるだけで幸せ。
明日は、ちょっと大げさなケーキでも買って帰ろう。
一緒に祝ってくれる人がいるだけでも幸せ過ぎて。
生まれてきてくれてありがとう。